更新日:2023年04月13日 01:39
エンタメ

SDN48 結成10周年公演の裏側を、元メンバーなちゅが語った

 AKB48の姉妹グループとして、2009年~2012年に活動していた「SDN48」を覚えているだろうか。去る2019年8月1日に、結成10周年記念公演を開催したSDN48(サタデーナイト)。メンバーの一人である「なちゅ」が、裏話も交えて報告してくれた(以下、なちゅの寄稿)。
SDN48

中央がなちゅ

41歳も、3児の母もいるアイドルグループ

 お久しぶりです! 元SDN48のなちゅです。  10周年記念公演では、全力で歌って踊ったので、この記事を書きながらまだ手がプルプル震えてる。遅めにくる筋肉痛ですわ!  そもそもSDN48は、秋元康さんのプロデュースで2009年に誕生しました。グループ名のSDNは、秋葉原のAKB48劇場で、毎週土曜日の夜に(SaturDay Night)公演を行っていたことが由来です。  そして、2012年3月31日、メンバー全員が卒業し、解散――。  ウィキペディアの「全員が卒業」の文字を見るだけで、未だに胸が痛くなる。あの時は本当に悲しかった。その分、今回の10周年記念公演は、まさか実現できると思わなかったし辛い記憶を塗り替えるめちゃくちゃ楽しい思い出になりました。  ネットニュースにもなっていましたが、今回の出演メンバーの平均年齢は32.4歳。最年長の西国原に至っては41歳です。もはやアイドルの域を超えている。今はメンバーの約半数が結婚していて、子供がいるメンバーも。2期生の二宮なんて3児のママです。その3児のママが細くくびれたウエストを出し、ムチを振りまわす楽曲もあるのだからおったまげます。  ココはほんとに「アイドル」の現場なのでしょうか?

芹那や三ツ井のパワーで実現した公演

 数週間前、都内某所。私達は、約7年ぶりであるAKB48劇場でのステージを控えて、希望に胸を躍らせてレッスンに挑んでいました。  今回先導してくれたのは、芹那です。彼女は多くは語らないけれど、劇場にかけあって、形にしてくれました。感謝しています。  そして振りのおこしや、レッスンでは、AKBの振り付け師もしている三ツ井が尽力してくれました。それはそれは大変だったと思います。普段現役で踊っているAKB48に教えるのとでは訳が違う、30歳を過ぎた体力の衰えた私たちに、限られた時間で教えなければいけないのだから。  今や、メンバーそれぞれに家庭があったり、それぞれの生活があります。スケジュールを合わせることは至難の技。それでも芹那はみんなのスケジュールを合わせるために、マネジャーのように連絡を取り、曲の中でも誰が誰のポジションなら踊れるかを積極的に考えて進めてくれました。  あの甘えん坊の芹那が本当にたくましく見えました。彼女の良いところは、仕切ってくれているのに威張らないところです。誰もが話しやすい雰囲気を作ってくれた。1、2、3期生ともに平等な雰囲気を感じた。自然と認め合って、支えあって、笑顔が多かった気がします。  今回の公演が、楽しく良い雰囲気で出来たのは、彼女の力が大きかったです。

レッスンスタジオで授乳するメンバーも!

 私は今、不動産屋に勤務しているのですが、内見が終わってレッスンスタジオに入ろうとすると、スタジオの入口に大量のベビーカー!中では赤ちゃんの鳴き声が響き、ハイハイでうろつく赤ちゃんとなだめる母親の姿が…。  曲の合間には「授乳していい~?」と布をかぶりはじめるメンバーも。えっ!?ここでー!?(笑) ココは本当にアイドルクループのレッスンスタジオなの? 頭が混乱しました。SDN48は当時から恋愛禁止ではなかったですが、やはりアイドルなのでみんなそこは気にしていました。  今や、オープンに授乳!時は流れたわ~! なんだか面白くて平和でほっこりみんなの近況が知りたくなったり、みんなの幸せが自分の幸せに思えるそんな場所になっていました。  リハーサルは全部で4、5日。全員が揃う曲は少ないし、私も実際1日しかリハーサル出来ずに本番を迎えました。各自LINEで動画を共有して、自宅で合間を見てレッスンしたのです。  卒業してから、自分たちでLIVEを続けてきたメンバーも多かったので、パフォーマンスとしてはさらに上がっていたなんて噂も。若い頃、歌詞の意味をそこまで理解できていなかったけれど、今の方が気持ちが分かる、いい曲だなぁなんて泣いてるメンバーもいました。  今だからこそできるチームワークとパフォーマンスだったんです。
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10周年Tシャツにも隠れた意味が
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