さて、自衛官の迷彩服は難燃性でしょうか？　さまざまな自衛隊のケチケチ度を見ていると心配です。しかし、なんと！　自衛隊の新型迷彩服、「迷彩服3型」はとても優秀でした！ 　難燃性だけでなく電気を通しにくい制電加工もほどこされIR迷彩という赤外線を通しにくい素材となっています。 　陸上自衛隊では迷彩服は1人4着「官給品」が配れるように改善されたと聞きます。良質な4着があれば洗い替えもあり、陸上自衛隊では迷彩服だけは私物購入することがほとんどないと聞いています。 　海上自衛隊ではこれまで迷彩服ではなく作業服が使われていました。陸上自衛隊と違い、海自では作業服は2着しか配られていないと聞きます。炎天下の甲板での作業ではすぐ汗だくになり、洗濯替えが無くては隊員も困ります。そのため、海上自衛官は自腹で官給品に似た私物の作業服を数着買う必要があります。 　また、ペンキ塗りや油まみれになる作業では自腹でつなぎを買わなければなりません。作業服が汚れていては叱責されるからです。私物の性能はピンキリです。官給品よりも高性能（難燃、速乾、撥水、保温）のものもありますし、ナイロンのテロンテロンのモノもあります。 　官給品では足りない分を隊員が自腹で買うので、高性能のものを必ず買うとは限りません。訓練で怪我をしたときに、官給品の制服を着ていなければ公務災害認定で不利になる可能性があります。そのこともあり、自衛官は官給品だけを使うように指導されていますが、支給される数が足りなければ背に腹は代えられないのです。 　海上自衛隊は作業服を廃止し迷彩服を作業服にする予定ですが、その迷彩服もまだ1人に1着しか配られていないそうです。これでは洗い替えもないため、古い作業服や私物を自腹購入するしかありません。自衛隊の官給品の迷彩服は優秀ですが、全自衛隊で十分な迷彩服が全ての隊員にいきわたってないようです。 　韓国軍ほどではないですが、これでは戦闘中に不利になる可能性は否めません。まだ、自衛隊も高性能の官給品制服が全自衛官を強くサポートする段階ではないようです。