ヘッドハンティングされたのになぜか不採用に!突然無職という災難
他社から「是非うちで働いてほしい」とヘッドハントされることは、優秀な人材の証と言える。だが、そこに思わぬリスクがひそんでいることもあるようだ。
大手出版社で働く松田直樹さん(仮名・36歳)は、妻と6歳の娘がいる一家の大黒柱。そんな彼の元にも今年の初めにヘッドハンティングの話が舞い込んできたという。
「レコード会社で働く高校時代の友人と久しぶりに食事をした際に『新しくマネジメント部門での採用を検討しているんだけど、一緒に働かないか』と誘いを受けました。正直この年齢で転職することへの迷いはありましたが、現在の仕事にマンネリを感じていたことや、もし転職するならこれが最後のチャンスだろうと思ったこともあり、迷いましたね」
松田さんの出版社での業種は営業。マネジメント部門という慣れない職種での誘いに即決はできなかった。その後、誘ってきた友人の上司である部長とも面談をし「ぜひ来て欲しい」と改めて誘いを受けたという。
「転職後の給料や勤務体系の話をし、現職よりも好条件で働けると思いました。当時は、あまり家族との時間を取れていない自覚もあったので妻とも相談をした後、転職しようと決心しました」
当時の年収が500万円。同額かそれ以上の年収を約束すると言われた。不規則な勤務体系であまり家族との時間を取れていないことに焦りもあった彼は、少しでも家族との時間を取れるなら……と家族のことを考え、転職を決意する。
ところがこの転職話に突如暗雲が立ち込める。
「部長との面談後、人事担当者とも会って欲しいと言われ、日を改めて面接という形で会うことになりました。それが今年の3月頭。『4月から来て欲しい』と友人の上司から言われていたこともあり、すでに同時進行で勤めていた職場の退職手続きを行っていましたが、3月中旬に、突然向こうの人事から不採用だと連絡が来たんです」
家族のために転職を決意
誘ってきた会社から、まさかの不採用連絡
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