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倒産危機に陥った東芝社員の給料事情――人件費を削減する会社の行く末は?

 今月14日、東芝は’16年度から実施していた、一般従業員の賞与や各種手当を減額する“緊急対策”を3月末に打ち切ると発表。現役東芝社員の高橋英吉さん(仮名・30代)は当時を振り返る。

倒産危機に陥った東芝社員の給料事情

「若くて優秀な人ほど転職するので、社内には仕事ができない人が多い」と語る高橋さん

優秀な若手社員はヘッドハンティングで去っていきました……


「不正会計発覚のときは自分も含めて楽観視している社員が多かったです。けど、ウェスチングハウスで大混乱に。社内の説明会では常務がふんぞり返っていて、会が紛糾したのを覚えています」

 経営陣の責任追及の機運が高まるも、労働組合はスト権を放棄。

「結局、私は750万円ほどだった年収が600万円に。まだ高給だからと残る社員もいましたが、優秀な若手はヘッドハンティングなどでさっさと去っていきました。職種によっては年収2000万円超の提示も飛び交ってましたからね。実は私も他社から内定をもらっていたんですが、上司の慰留を受けて残ることに。にしても、あの頃すかさず求人を出してたトヨタはさすがだなと思いましたね(笑)」

 今回の発表も高橋さんは訝しむ。

「経営難に陥って『刷新』という部署が新設されました。配属されたのは、元の部署で戦力外の社員や、部下の残業代カットのみに長けた上司。対外イメージのための名ばかり部署です。その体質である限り、士気は高まらないですよ」

 人件費を削減する会社は、結局人材に見放されるということか。<取材・文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!4月3日号「5年以内に給料が減る企業」より

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表紙の人/ 平 祐奈

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