ヘッドハンティングされたのになぜか不採用に!突然無職という災難
まさか不採用になるとは夢にも思ってなかった、すでに退職の手続きを済ませた後だった。今さら元の職場に戻してもらうわけにもいかず、不採用になった理由を人事に聞いたところ驚きの回答が。
「『前職での仕事に未練があるように感じたから』という理由で断られ、それ以上は教えてもらえませんでした。正直、意味不明で納得がいかない。先に面談していた部長に事情を伝えましたが、頭を下げられるばかりで……。あの時は本当に目の前が真っ黒になりましたね」
4月を目前に思いがけず無職になってしまった松田さん。その後の仕事や家族との関係はどうなったのか。
「誘っておいて不採用にしたことで、さすがに向こうも申し訳ないと思ったのか、4月からバイトのような形で仕事を回すと言うんです。詳しく聞くと週3~4日、依頼を全て受けても1か月で15万円程度にしかならないので断りました。今は前職の経験を生かし、別の出版社で働いています。給料は下がってしまいましたが、あんなことがあった後なので、働かせてもらえるだけありがたいという気持ちですが……」
同業種での再就職で、家族との時間が増えることもなかった。ただ年収が下がっただけという結果に妻は激怒。関係はより悪くなってしまったとか。
「家族のことを思って行動したはずの転職で、余計に関係を悪くするとは思ってませんでした。今は正直家に帰るのが嫌なので、今の仕事が忙しくて助かっている気分です」
誘ってくれた友人との関係も悪くなってしまったと肩を落とす松田さん。せめて家族との関係だけでもいち早く良好になることをただ祈るばかりだ。
<取材・文/高田彰吾>
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