更新日:2023年04月27日 10:12
エンタメ

朝ドラ『スカーレット』の大島優子が話題。渡辺麻友に川栄李奈…“元AKB”は朝ドラで光る

朝ドラは“元AKB”の冠を卒業する通過点かも

 一斉風靡した国民的スーパーアイドル・AKB48の元メンバーであることで、たとえ実力で勝ち取ってドラマに出ても「事務所の力」「大人の事情でキャスティングされている」と言われてしまう。つまり、元AKBという看板があることで、演技を素直に評価されないという壁があるのだ。
大島優子デジタルフォトブックWORK

『大島優子デジタルフォトブックWORK』(講談社)

 しかし、朝の連続テレビ小説は視聴者層が高く、彼女たちのアイドル時代をよく知らない人もいる。また、毎日放映されているため、視聴者はストーリーや登場人物のキャラクターに入りこみ、役者の演技にじっくり向き合うことができる。それゆえ、朝ドラにでた元AKBメンバーは初めて実力を評価されるのだろう。むしろ、元々のハードルが低い故に過大に評価されることもあるかもしれないが。  AKBグループは、在籍中に他のドラマや映画のオーディションを受けることを制限されているのだという。しかし、卒業したら元AKBというレッテルが貼られ、演技の評価を素直に受け辛くなってしまう。そのため、女優の世界で苦戦している卒業メンバーも多い。  しかし、その壁を打破したことで、川栄李奈のようにAKBだったことさえも忘れられるほどの活躍をするようになった人もいる。つまり、NHK朝の連続テレビ小説は彼女たちが今後、女優として活躍するためにくぐるべき最初の関門なのかもしれない。これからも彼女たちの活躍に期待したい。 <文/小政りょう>
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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