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明日は天皇即位祝賀パレード。見どころとともに「天皇に親しみを感じる人が増えた理由」を小林よしのり氏が解説!

 明日、11月10日は天皇陛下の即位を記念するパレード「祝賀御列の儀」が行われる。周知の通り、このパレードは10月22日の「即位礼正殿の儀」のあとに行われる予定だったが、台風19号への対応が優先され延期されていた。  天皇陛下の即位にまつわる儀式は5月1日の「剣璽等承継の儀」から始まり、11月14日から15日にかけて行われる「大嘗祭」、そして来年4月19日の「立皇嗣の礼」へと続いていく。  NHKが5年ごとに行っている「『日本人の意識』調査」の2018年の最新版によれば、天皇に対して「尊敬の念をもっている」人は41%、「好感をもっている」人は36%。つまりは、合計77%の人々が天皇に親しみを感じている時代が到来しているということだ。だが、1988年の調査では「特に何とも感じていない」人が47%いた(2018年調査では22%)。この時代の変化を『天皇論』や『ゴーマニズム宣言 2nd Season』などの著作で、皇室や皇統問題に言及してきた漫画家の小林よしのり氏はこのように分析している。 「まず、4月1日からの『令和フィーバー』を振り返ると、今回ほど新元号がお祭り騒ぎで喜ばれ、そして新天皇の即位が注目されたことはないでしょう。これはやはり、上皇陛下の生前退位という思いが叶ったからこそです。このように上皇陛下は平成の時代に合った、ご自分なりのやり方で好意と尊敬を集めてこられました。今上陛下も、また平成の時代とは違う令和の時代にあった、ご自分なりのやり方で、新たな天皇像を作り上げていかれると思います」

今年5月4日の皇居一般参賀の模様(撮影/扶桑社写真部)

 天皇陛下は即位後の5月4日に一般参賀を行ない、14万1130人もの人々が皇居を訪れた。明日はパレードなので街頭には数多くの人々が集まると予想されるが、果たしてどんな「令和」流のものになるのだろうか? パレードの予定とともに、注目すべきポイントを見てみよう。  まず、開始は午後3時。皇居を背に46台の車列が出発し、両陛下の現在の居所となる赤坂御所まで約30分間、およそ4.6㎞の道を進んでゆく。  使用する「御料車」は平成では外車のロールスロイスだったが、今回は国産のセンチュリーに。この日のために設計・製造されたオープンカーとのことで、自動車ファンも要注目かもしれない。  また、「車列全体が視認できる直線区間」が2か所含まれていることも、今回のパレードのコースが選ばれた最大の理由だ。  まず一つ目は、出発地点からほど近い皇居前広場付近。こちらは視界をさえぎるものがほぼなく、一番見やすい場所だとされている。  そして、2か所目はコースの終盤だ。元赤坂・豊川稲荷を過ぎ、赤坂御用地に面する赤坂警察署前から赤坂御用地南門の前を通り抜け、青山一丁目駅までを進む約1.3km続く青山通りの直線が見どころスポットになるだろう。  ちなみに、上皇陛下が当時、天皇陛下に即位された際に行われた平成2年(1990年)の祝賀パレードでは約11万7000人が沿道に詰めかけた。今回はさらなる混雑も予想されるが、観覧は沿道に設置されたブース内に限定されているので要注意だ。早いところでは午前8時から持ち物検査が開始され、自撮り棒、三脚など持ち込みが禁止されているものも多い。警察は荷物を預かってはくれないので、詳細は警視庁ホームページ内の「即位の礼に伴う警備」でご確認を!
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「歴史を知らぬ者の言」と喝破
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ゴーマニズム宣言 2nd Season 第3巻

女性・女系天皇実現、アメリカからの脱属国、そして性暴力根絶etc. 劣化した日本を再生せよ!!


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