趣味を生かしてお金を稼ぐコツ。趣味のレベル自体は成功と無関係
逆にメジャーな趣味だと競争相手も多く、独自サービスを打ち出すのが難しい。
「参考になるのが“非常識マトリックス”というワークです。3×3の9マスの真ん中に自分のやりたいこと書き、その周りに“大きさ”や“場所”、“性別”などキーワードを配置して、遊び感覚でひとつずつ掛け合わせてみる。
例えば“サーフィン”を中心に“場所”というキーワードを掛け合わせたときに、普通は海ですが「ほかに何があるかな?」という発想で考えて、「サーフィンの講座を会議室で開いたらおもしろいかな?」とか。自分にもできそうで、かつ世の中にまだない面白い発想が出やすくなります」
とはいえ自分の考えたサービスが起業するに値するか、まだまだ自信が持てない人も多いはず。せっかく労力をかけるなら成功率を上げておくに越したことはない。クラウドファンディングならお金が集まるか否かがフィルターになるが、参考にすべき判断基準のようなものは何かないだろうか。
「自分の趣味起業で新サービスを提供したいとき、事前に需要の有無のリサーチを兼ね、ブログやSNSで先行案内として告知し、意見を集めてから本格リリースするパターンはよくあります。最初は無料でモニターして、ある程度客観的な視点を入れることで改善点など意見を集めるんです」
ただデビュー間もない人がモニター募集をする際は、ちょっとした工夫が大切になる。
「単に『モニター募集に協力してください』と告知するのもアリですが、駆け出し感が出てサービスの内容などによっては、相手にマウントをとられ、その後の動きがとりにくくなることもあります。同じモニター募集でも “誕生日記念”“令和元年スペシャル”など何か理由をつけて、キャンペーンとして実施しましょう。人数制限を設けるなどちょっとした工夫でプレミア感を演出しておくと、のちのサービス展開がやりやすくなります」
趣味を生かして稼ぐには、趣味の熟練度よりも展開の工夫のほうがよほど大切のようだ。
<取材・文/伊藤綾 取材協力/副業アカデミー>1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
モニター募集でサービスの需要をリサーチする時のコツ
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