ライフ

帰省ラッシュの悲劇。自由席は人で溢れかえり、大阪のおばちゃん集団に…

デッキから戻ると席がない!

席

指定席だったらこんなことには…

 来年は再会しようと約束してから、及川さんがデッキから戻ると、席がなかったそう。 「3人+あらたなおばちゃんが登場していたんです。動揺して突っ立っている僕に1人のおぼちゃんが『あっ!兄ちゃん、そこでお友達に会ってさー、私ら一緒やからいいやろ、この人ここに座って。兄ちゃん若いんやし、おばちゃんに席譲ってえな』と言われたというから驚く。 「びっくりしましたよ。おばちゃんは相変わらず喋りまくって、僕は置いてけぼりのような恰好。通路で立っている人たちが気の毒そうな顔で僕を見ているので、その場にいられなくなって、デッキに戻ったんです。デッキは博子さんと話していた時より寒かったから、コートを着ました」  駅に到着するたびに、下車する人をチェックしていたが、遂に博多駅まで座ることが出来なかったとか。 「デッキで福岡の同級生にLINEをしまくりました。『久しぶりだから今夜は飲もう』と。福岡に到着したら楽しいことが待っていると思いたかったんです。それによって、寒さや立っている疲労感から抜け出させるような気がして」  ところが、年末は同級生たち全員が多忙で、ことごとく断られてしまったという。 「福岡駅に到着するとぐったりでした。バスで帰るのも疲れていたんで、タクシーで帰宅。タクシー代もバカにならなかかったですよ」  来年は独身の博子さんと再会する。今年は飛行機の手配もバッチリだと話す及川さん。マドンナと会えるという希望だけが、年末の及川さんを支えているのだ。<取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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