タピオカの次はバナナジュース? 後押しするファンの声
それでも、果たしてお家のバナナジュースとはどれほど違うのだろうか。ばらゆり美さんは、専門店で飲んだ後に自宅で作ってみたそうだ。その結果は、天と地ほどの差があったという。
「バナナジュース自体は自宅でもたまに作っていましたが、全くの別物で驚きました。お店で飲んだ後、いったん同じ材料を買って自宅でも試してみましたが、やっぱり全然別物だったので、あの味に出会うためにはお店に行かないと、と思いました。その価値があります」(ばらゆり美さん)
バナナジュースの魅力に取り憑かれるのは女性だけではない。子どもたちだ。会社員のrenchanさん(インスタグラム@renchan__2126)が1歳4か月になる子どもを連れて実家近くのバナナジュース専門店を訪れた際、その飲みっぷりに驚いたという。
「もともとバナナが大好きなので大喜び。必死にストローを吸ってコップを離してくれませんでした!」(renchanさん)
そんな大人も子どもも楽しめるバナナジュースだが、値段も手頃な店が多い。300円前後で販売する店もあり、比較的継続して飲み続けられることだろう。
その美味しさは理解したが、バナナジュースはタピオカドリンクに比べて大きな弱点がある。それは、「映え」だ……。
インスタグラムにおいて、ミルクティーの底に沈むタピオカや、絶妙に混ざり合う黒糖シロップ、抹茶やイチゴのフレーバーが演出するカラフルさは“インスタ映え”という形で世の中の人々を魅了し、“流行”を後押しした。
一方、白一色で勝負するバナナジュースはシンプルすぎるかもしれない。
バナナジュースにもトッピングは用意されているが、タピオカほどのインパクトがあるものはインスタグラムを探しても見つからない。
バナナジュースの「映えない」問題を、インスタグラムに写真を載せていたtapinyanさんはどう考えるのかうかがってみると……。
「ただ、バナナジュース屋さんのパッケージやロゴ、デザインはとってもかわいいと思います!」(前出のtapinyanさん)
確かに、可愛らしいキャラクターのイラストやバナナのロゴは、タピオカ店ではあまり見られない気がする。また、ばらゆり美さんの撮影した写真を見ても、店内の壁がインスラグラマー好みな色合いで染まっているのがわかる。
今、さまざまな企業がタピオカに参入しているが、近い将来バナナジュースがタピオカドリンクに取って代わり、「バナる」なんて流行語も生まれる日が来るかもしれない。<取材・文/星谷なな>5歳の頃からサスペンスドラマを嗜むフリーライター。餃子大好き27歳。 たまに写真も撮ります。
バナナジュースの弱点「“映え”ない」問題
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