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「としまえん」閉園報道で入場者増加。思い出の地を再訪に…

 今月はじめ、東京・練馬にある遊園地「としまえん」が、2023年までに段階的に閉園するという報道が出た。1990年代には年間400万人以上の入場者数を誇っていたが、ここ数年は100万人を切る年も出るなど、低調が続いている。  しかし、90年以上の歴史を持つ遊園地とあって「寂しい」という声が多く上がっている。報道が出て最初の週末となった2月9日、実際に訪れてみた。

全盛期を思わせるような賑わい

としまえん

チケット売り場は長蛇の列に

 北風が冷たいながら、雲ひとつない快晴の行楽日和となっていたこの日、開園時刻の10時に現地に到着したのだが、チケット売り場はすでに長蛇の列になっていた。客層は半分近くが家族連れで、中学・高校生と思しきグループの姿も目立つ。入園後、入り口の係員の方に話を聞いてみた。 ――閉園の報道が出て、お客さんの流れは変わりましたか? 係員:昨日まではそうでもなかったんですが、今日から一気に増えましたね。 ――客層にも変化は見えますか? 係員:今日は、大人だけでいらしている方がかなり多いように感じます。  閉園の報道で、やはり入場者は増えているようだ。また、係員の方が言う通り、園内を歩いてみても40~50代の夫婦だけで来ている入園者が見られる。「思い出の地」を再訪しに来た人々のようだ。

日本最古のメリーゴーランドがある

エルドラド

日本最古のメリーゴーランド「エルドラド」

エルドラド としまえんの目玉のひとつが「エルドラド」というメリーゴーランド。ミュシャの絵を思わせるようなアールヌーヴォー調の意匠が散りばめられたデザインは、「古めかしく」作られたわけではなく、「日本最古のメリーゴーランド」なのだ。
エルドラド

すべてが手彫りなのである

エルドラド 1907年にドイツで製造された110年以上の歴史を持つ遊具で、実際にアールヌーヴォー隆盛時の作品。全て木彫で作られ、手彫りであるために馬などの表情もそれぞれ違っている。2010年には機械遺産にも認定されている貴重なものである。閉園に際し、この遺産がどうなるのかはなにも言及されていないが、2023年よりあとにもどこかで子どもたちを楽しませて欲しいと願ってやまない。
エルドラド

筆者

 もちろん、筆者もこのメリーゴーランドに乗った。
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