沢尻エリカの“美人すぎる”法廷画を描いた本人を直撃「意識して観察するのは…」
小野眞智子さん:榎本さんに触発され法廷画家の道へ
初仕事はコピー用紙に水彩絵の具で描き、冷や汗
都内で起きた学生の遺体切断事件の初公判を傍聴した。裁判を見ることも、法廷画を描くことも初めての経験だった。
「何も知らなかったので、スケッチブックを持参せずコピー用紙に描きました。水彩絵の具で塗り付けていったら、紙がフニャフニャになってしまって(汗)」
今となっては考えられぬ失敗。当初から見たまま描くことだけを心掛けているが、「自分の引き出しから当てはめず、ゼロから書き起こすのはそのぶん時間がかかる」と悩む。裁判所や被告人、弁護士などをあらかじめ調べ、デッサンのイメージを膨らませておく。より短時間で仕上げるためには、下準備が欠かせない。
過度な感情移入は禁物。仕事は冷静に
被害者に感情移入しすぎて、公判中涙を流したり、1週間近く考え込んだりすることもある。ストーカーから刺されて重傷を負った被害女性の公判では、被害者の生い立ちや事件によって夢を絶たれたことを知った。「同じ目に遭ったら、どうしようか」と年齢が近い自分との境遇を重ね合わせた。傍聴席でボロボロとこぼす涙を止めるのに必死になった。仕事は冷静にやろうと思っても、感情が入り込むことは少なくない。
それでも負担よりも、やりがいの方が大きい。被告人はなぜ、法を犯したのか。リアリティーを持って語られる裁判への興味は尽きない。「事件のことを知ろうとするきっかけは、文章だけではない」。法廷画の意義を力強く語った姿が、印象に残った。<取材・文・撮影/カイロ連>
新聞記者兼ライター。スター・ウォーズのキャラクターと、冬の必需品「ホッカイロ」をこよなく愛すことから命名。「今」話題になっていることを自分なりに深掘りします。裁判、LGBTや在日コリアンといったマイノリティ、貧困問題などに関心あります。Twitter:@hokkairo_ren
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