令和版ビーダマン!?「ボトルマン」が大人の心を掴むワケ
10月24日から新発売するタカラトミーのシューティングホビー「キャップ革命 ボトルマン」が、20、30代を中心とした大人たちの間でも話題になっている。SNS上では同社の人気商品になぞらえ「令和版ビーダマンだ」との投稿も目立つ。シルエットや搭載機能に慣れ親しんだものが多く、ビーダマン世代の心を躍らせる商品になっている。
ボトルマンはペットボトルに見立てた機体から、ボトルキャップを発射するおもちゃ。機体の背面から「弾」を装填すると準備完了。後ろ側にあるトリガーを押しこむと、弾を撃つことができる。的目がけて発射するアナログな遊び方の他、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch™」と連動したデジタル対戦も取り入れている。
ビーダマンに慣れ親しんだ筆者はこの商品を初めて知ったとき「(商品戦略が)うまい!」と唸った。筆者のような大人世代にも目を引く商品開発ができたことはもちろん、最大の関心事はボトルマンの遊びを通して「エコ(eco)」を学ぶきっかけになるように、分別やリサイクルにも着目している点だ。
開発経緯について、デュー山本さんがこう説明する。
「『ペットボトル回し蹴り』や『キャップ投げ野球』が動画で話題になり、ペットボトルで遊ぶのが最近流行っているのに目を付けました。いらなくなったら捨てられるボトルキャップが、おもちゃに生まれ変わる。『革命的な遊び』が、このボトルマンなんです」(デューさん)
10月24日発売されるのは「コーラマル」「アクアスポーツ」「ギョクロック」の3種類。パッケージはまるでペットボトル、商品名は各種飲料水をほうふつさせる。
コーラのような力強さを反映した「コーラマル」は、弾を強く発射できるパワータイプ。「アクアスポーツ」は吸収性が早いスポーツドリンクをイメージし、素速く弾を連射できるスピードタイプ。「ギョクロック」はじっくりと楽しむお茶に見立て、落ち着きを重視したコントロールタイプだ。
商品開発段階では、小学生を集めて行った事前調査でキャラクター投票を実施。従来人気があったロボットやドラゴン型より、ペットボトル型の方が圧倒的な賛同を得た。「これペットボトルじゃん!」「かっこいい」と喜ぶ子どもたちの姿を思い返し、デューさんは「今の子どもたちはロボットにあまり馴染みがなく、ペットボトルの方が親しみやすかったのかもしれません」と驚きを交えて振り返った。
ただ、総合プロデューサーのデュー山本さんは「(ビーダマンとは)お腹から弾を発射するのは同じですが、後継商品でありません」ときっぱり。では、ボトルマンとは一体? デューさんに話を聞いた。
「捨てられるボトルキャップが、おもちゃに生まれ変わる。『革命的な遊び』です」
開発段階で小学生に調査。ペットボトル型が圧倒的な賛同
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新聞記者兼ライター。スター・ウォーズのキャラクターと、冬の必需品「ホッカイロ」をこよなく愛すことから命名。「今」話題になっていることを自分なりに深掘りします。裁判、LGBTや在日コリアンといったマイノリティ、貧困問題などに関心あります。Twitter:@hokkairo_ren
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