歴代“ポカリガール”は大物ぞろい。森高千里、宮沢りえ、綾瀬はるか…
大塚製薬のスポーツ飲料『ポカリスエット』の新CMヒロインに、15歳の現役高校生モデル・汐谷友希が抜擢された。彼女が起用された新CMの第一弾はすでに放映されており、97人の中高生たちの自撮り動画をつなぎ合わせて合唱を披露する…という手法にも注目が集まっている。
ところでポカリスエットのCMといえば、これまで数々の新人女優を起用し、彼女らのフレッシュな印象を活かしたプロモーションでも有名だ。
出演した若手女優が同CMへの出演によって世間に大きなインパクトを与え、一躍人気を獲得したというケースも少なくなく、“新人女優の登竜門”と呼ばれることもある。
たしかに歴代ポカリガールを振り返ってみると皆一様に大物芸能人として大成しているところを見るに、“新人女優の登竜門”という異名も伊達ではないのだろう。今回はそんな歴代ポカリガールを振り返ってみたい。
歌手の森高千里はポカリスエットの初代イメージガールだ。当時熊本県内の高校に通っていた森高は、86年に大塚製薬が主催した「ポカリスエット・イメージガールコンテスト」でグランプリに輝いた。これがきっかけで芸能界デビューをすることに。
CMのなかで森高はコピーライターの糸井重里と共演。電車のなかで糸井と俳句を読んだり、二日酔いの糸井にポカリスエットを差し出したりという役どころを演じた。この時期のポカリスエットのCMは何気ないひと時に焦点が当てられており、現在の爽やかさ溢れるイメージとはひと味違うCMに仕上がっている。
また、森高はCM出演と併せて大塚製薬が制作に関わっていた映画『あいつに恋して』で映画デビューも飾っている。ちなみに彼女、2012年にも26年ぶりにポカリスエットのCMに出演し、子を持つ母親役でカムバックを果たしている。
今や数々の映画賞を受賞する大女優となった宮沢りえも、ポカリスエットのイメージガール出身だ。現在40代、50代の方は当時のイメージが記憶にあるかもしれない。88年、当時15歳だった宮沢はすでに映画『ぼくらの七日間戦争』で主演を務めており、彼女の透明感あふれる“美少女”ぶりは話題になっていた。
そんな最中の同年、宮沢はポカリスエットのCMヒロインに起用される。水着でサーフィンを楽しむ姿や、道に転がるポカリスエットを追いかけるおてんばな笑顔、彼女の透明感と魅力は、男女を問わず広くお茶の間に浸透していった。
ちなみに広告を担当している電通社員いわく、ポカリスエットのキャンペーンガール路線は、この宮沢の代から始まったのだそう。言われてみると、森高が出演していた頃のCMよりも演者のアップ画が多く、出演女優の魅力を前面に出したプロモーションに舵を切っているように見える。
90年代に入ると、女優・一色紗英が出演したポカリスエットのCMが大きな話題を呼んだ。一色は91年、14歳の頃に『学校へ行こう!』(フジテレビ系)で芸能界デビュー。翌年、旧三井不動産販売株式会社(現・三井不動産リアルティ)のリハウス事業CMの、5代目リハウスガールに抜擢され大ブレイク。その後、ポカリスエットのイメージガールにも起用され3年間続けて出演した。
また、一色が出演していた時期のCMでは、織田哲郎の『いつまでも変わらぬ愛を』、ZARDが歌う『揺れる想い』、DEENの『瞳そらさないで』など、ビーイング系アーティストの楽曲が多くタイアップされ、続々とヒット曲となった。
特にZARDの『揺れる想い』を起用した「アッツアツの国編」はZARDのボーカル・坂井泉水の澄んだ歌声が海辺ではしゃぐカップルの爽やかさにピッタリマッチし、多くの人の心に残る一作となった。
86年:初代ポカリガール・森高千里は糸井重里と共演
88年:宮沢りえのおてんばな笑顔に誰もが釘付けに…
92年:90年代に一世を風靡した美少女・一色紗英が登場
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