デジタル

世界中で広がる『どうぶつの森』連携。メトロポリタン美術館の収蔵品が飾れる仕組みは?

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

『あつまれ どうぶつの森』の勢いが止まりません。3月20日に発売されてから3月末までに全世界1177万本。6週間では1341万本と驚きの数字を叩き出しています。これまで『マリオ』や『ゼルダ』と比べるとやや地味な存在だった『どうぶつの森』が、世界的なビッグタイトルとなったことは間違いありません。  この勢いは現実世界にも波及し、公式コラボではないものの、美術館やファッションブランドが自主的に『どうぶつの森』のゲーム内に参加し話題となっています。  特にインパクトがあったのは、メトロポリタン美術館の40万点以上の収蔵品が『どうぶつの森』内で飾れるようになったこと。どのような仕組みなのか。どういった美術品がラインナップされているのか。チェックしていきましょう。

世界最大級のメトロポリタン美術館が『どうぶつの森』に!

 まず、『どうぶつの森』には「マイデザイン」という機能があり、32×32マスに色を塗り、服の模様にしたり、壁に貼ったりすることができます。また、これらのデザインデータは共有が可能。アプリ「Nintendo Switch Online」でQRコードを読み取り、ゲーム内にダウンロードできるのです。

マス目で絵が描ける『あつまれ どうぶつの森』の「マイデザイン」

 メトロポリタン美術館はこの機能を活かして、ウェブ上で公開している約40万点の収蔵品を『どうぶつの森』で使えるようにしました。メトロポリタン美術館はニューヨークにある世界最大級の美術館。コレクション数は極めて多く、古今東西の美術品数百万点以上を収蔵していることで知られます。  特にウェブ上で公開されている40万点のなかには超有名なアートが多く、日本でも人気のあるものが並びます。いくつか挙げると……。
次のページ
実際に飾れるアートとは?
1
2
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

記事一覧へ
おすすめ記事