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任天堂の決算をざっくりチェック! 意外なソフトがヒットで貢献!?

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 3月に発売された『あつまれ どうぶつの森』が世界的に大ヒットしている任天堂。メトロポリタン美術館がQRコードを公開し、40万点もの作品がゲーム内に飾れたり、世界的ファッションブランド「マーク ジェイコブス」「ヴァレンティノ」が服のデザインを配布したりといった“あつ森”関連のニュースで連日にぎわっています。  今年度は『どうぶつの森』効果が大きそうですが、それでは昨年度の結果はどうだったのでしょうか。今回のコラムでは5月7日に発表された2020年3月期(2019年4月~2020年3月)の決算をざっくりとチェックしていきたいと思います。

品薄が続く「Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット」

まずはハードの販売台数をチェック!

 昨年度は、総売上高1兆3085億円(前期比9.0%増)、営業利益3523億円(前年比41.1%増)、経常利益3604億円 (前期比30.0%増)と好調に推移しました。  年間のハードの販売台数は、Nintendo Switchが1483万台、Nintendo Switch Liteが619万台の計2103万台(前期比24.0%増)。新型コロナウイルスの影響で生産が遅延したにもかかわらずこの数字はかなりのもの。  これで、Nintendo Switchの総累計販売台数は5577万台と5000万台を突破。ちなみにライバルのPS4(2013年発売)は総累計販売台数が1億600万台に到達したと今年1月に発表しています。  その影でニンテンドー3DSは69万台(前期比73.0%減)とほぼ完全に停止状態。一世を風靡した携帯型ハードも寿命を迎えた格好です。
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『ポケモン』『あつ森』が大ヒット!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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