研修期間中に辞めた新入社員、現場を凍り付かせた一言とは?
ようやく緊急事態宣言が解除された。入社してからずっとテレワークだったという新入社員も徐々に現場へ出勤するようになったはずだ。慣れない環境で試行錯誤しながら頑張っている姿が目に浮かぶ。そろそろ研修期間も終わる頃だろうか。
18年間製薬業界で働く山中みどりさん(仮名・40代)によれば、研修期間中にも関わらず突如辞めてしまった新入社員がいたという。
「まず、製薬会社の研修は大体1か月くらいあるんです。その期間中に『MR認定証』を取得しないといけないので、みんな必死に勉強します。同時に自社製品の学習もするので厳しい期間ではあると思っています」(山中さん、以下同)
MR認定試験の為に、定期的に社内テストに追われていた山中さん。そんな中、同期の男性が姿を消した。
「その人は、そもそも業務内容も、どんな会社かも知らないまま入社して、辞めたのが急すぎて驚きました。せっかく倍率の高い会社に入れたのに……。その頃は、就職氷河期だったので、“とりあえず就職”みたいな風潮があったから、自分には合わなかったのかなって。まあ、瞬間で退職したので、その人のその後の動向は誰も知りません」
研修でも給料は支払われる。とはいえ、人事も止めることはなかったそうだ。また、山中さんが地方に転勤していた頃、研修中の社内恋愛がきっかけで退職した新入社員がいたという。
「彼女は研修中に同僚に恋をして、薬剤の勉強どころではなくなってしまいました。まだ独身で20代だったと記憶しています」
これは“社内恋愛”という微笑ましいエピソードではない。山中さんが躊躇いながらも重い口を開く。
「じつは、お相手は既婚者だったんです。いわゆる『不倫』ですね。男性は今も同じ会社で仕事をしています。家庭生活を維持しつつ、何事もなかったように仕事をしていると聞いています」
2人の関係は女性の退職を機に自然消滅した。さらに彼女はしばらく無職で精神安定剤に頼り、すさんだ生活を送っていたという。そして数年前、“もういい年だから”と半ば無理やり相手を探して結婚したと噂で聞いたそうだ。
不倫で人生を狂わせてしまった彼女が、今は幸せに暮らしていることを願うばかりだ。
しかし、どの業界でもすぐに辞めてしまう新入社員がいることも事実だ。ましてや研修期間中に会社を去る人も少なくない……。
研修期間中に姿を消した新入社員
職場不倫の末に人生を狂わせた
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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