更新日:2020年06月06日 17:18
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【安田記念】史上最多の芝GI8勝目を目指すアーモンドアイに死角はあるのか? 詐欺師の末路と波乱のマイルGIに見る夏の足音【#払い戻しはこちらへ vol.6】

■プロの詐欺師は待ち合わせの時間まで研究している

 そんな馬鹿だから、いよいよ配当がショートしたなんてなったら、一気に大騒ぎよ。  ちょいと脅かして財布の中身を吐かせてみると、1000万以上も集めたはずがもう30万しかねえ。  俺の依頼人は2名で合わせて150万の被害だったが、結局その30万を取り返して後は長いお付き合い。パンクしちまった詐欺師は、首に縄付けてもう一回悪ささせるしかすぐに取り返す手立てはねえからな。  今回はノーギャラのボランティアだったから、俺の仕事もそこでおしまい。  最後までまったく反省していなくて、騙している自覚が全然なかったっていうとんでもねえゆとり小僧だったな。集めた金を博打で溶かした自分も被害者みたいな言いぶりでよ。  ただ、これが「もう金じゃねえ!」って怒り狂う被害者が出てくるとこんな風にはいかない。いくらかもらったチンピラが普通に刺すんじゃねえかな。そういう復讐フィニッシュの話も最近は非常に多い。  だがまあこういう馬鹿ガキと違って、騙そうとして騙す連中も当然いるよ。  プロの詐欺師なんかは会話の組み立て方から服装の色合い、待ち合わせの時間まで心理学的な観点から熱心に研究しているようなのだっている。  まだ戦争が当たり前だった大昔の軍記や古典では人が人を騙すことには全くの無批判。  戦いの中で敵を騙す行為はむしろ狡智と称賛されていたくらいだが、それを現代でやるのもいかがなものだろうと思う。  まあ法治国家の現代の中では詐欺師なんかはいくら儲かってもかなり立場が悪いよ。敵が警察だけならまだしも、後ろめたくててめえでは警察に走れない以上、当然不良のターゲットにもされちまう。  こういうやつは証拠全部掴まれて、動画に録音と家族の情報まで握られちまったらもう不良のATMになるだけ。  稼ぎのほとんどを吸い上げられて、それじゃ自分が面白くないからって黙テンで詐欺やったらそれがめくれて手首落とされたやつとかもいたな。
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顎回しの純ちゃんが陥った投資詐欺話の末路
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新宿・歌舞伎町を根城にするギャンブラー。競馬競輪、ボートにバカラと賭け事ならなんでもござれ。座右の銘は「給我一個機会,譲我在再一次証明自己」

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