被害総額3億円の詐欺師を成敗。勢いに乗る馬券師の菊花賞予想
―[払い戻しはこちらへ]―
毎年の恒例行事。
年末になると、切り取り(債権回収)の相談が山のように飛び込んでくる。
金銭の貸し借りってよりも詐欺でやられた相談が多い。被害者側も返ってくるのか来ねえのかもわからねえ損失を抱えて年を越したくないんだろうな。
詐欺師側は当然逃げ切りたい。
「来週まとまったゼニが入る」だの「運用先の人がやっと連絡取れた」だの、適当な嘘を並べて時間を引っ張る訳だが、年の瀬が近づくと被害者の意識が変わってくる。
今までは飛ばれたくないからある程度の関係性を維持しながら話していたような穏健派の被害者も、飛ばれる覚悟で強硬手段に出始めるんだ。
十月はそんな季節。
誰かが食い散らかした食べかすに山盛りの灰皿。
打ちっ放しの壁には作者も知らない安物の絵画。
不衛生でも、これはこれである種の背徳の美学があるなんて思いながら、アジトで相談事のダイレクトメールに目を通していた俺の元に、巨額の詐欺事件の相談が寄せられたのが今月の頭だった。
■パテックにロレックス。超高級時計を腕に巻いた若き詐欺師
■被害総額3億円。出資者の心を蝕む悪魔の手口
新宿・歌舞伎町を根城にするギャンブラー。競馬競輪、ボートにバカラと賭け事ならなんでもござれ。座右の銘は「給我一個機会,譲我在再一次証明自己」
記事一覧へ
記事一覧へ
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ