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蒙古襲来がテーマの海外ゲーム『Ghost of Tsushima』はなぜ大ブレイクしたのか?

PS4最後の大ブレイク? ゲームオブザイヤー筆頭候補!

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どのシーンを切り取っても絵になる美麗なビジュアル

 7月17日に発売されたPS4向けオープンワールドアクションアドベンチャー『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』が大ブレイクを果たしています。  SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の発表によると、発売から3日間で全世界累計実売本数240万本を突破、これはSIEのPS4向け新規タイトルとしては最速とのこと。レビューサイトでも軒並み高評価で、ゲームファンだけでなく一般層にまで浸透しつつあります。下半期をかなり残してはいますが、今年度を代表する「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」の筆頭候補に躍り出ました。  それでは、この『ゴースト・オブ・ツシマ』の何がスゴいのか? 3つのポイントにまとめていきましょう。

1:海外メーカーなのに和を違和感なく描いている

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ヒットしている『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』の公式サイト

『ゴースト・オブ・ツシマ』の開発はアメリカのサッカーパンチプロダクションズ。SIE傘下のゲームスタジオで、荒廃した都市を舞台にした超能力アクションアドベンチャー『インファマス』シリーズを手がけています。今回はまさかとも言える和の時代劇オープンワールドアドベンチャー。それだけでも十分な驚きと話題性があります。  時は鎌倉時代の文永の役(1274年)。蒙古軍襲来時の対馬で、大船団に対しおよそ80騎の武士が抵抗するも全滅したという史実を起点に、生き残った侍・境井仁が故郷の民を救うため蒙古軍にひとりで立ち向かっていきます。  従来の海外制作にありがちな違和感ある“日本”ではなく、日本人がプレイしてもしっくりくる和の世界は圧巻。舞台設定もメジャーな戦国時代を避け、「元寇」を選ぶという通好みぶりです。「蒙古襲来絵詞」に描かれた蒙古軍の飛び道具「てつはう」も登場し、史実がしっかりと下敷きになっています。  その上で、江戸時代以降に出来上がったとされる武士道の概念を、この時代に採り入れたのがミソ。侍の美学を描いた時代ファンタジーとしてエンタメ性も豊かです。  キャラクターの動きは、剣豪・柳生宗矩の新陰流の流れを汲むという「天心流」の師範の協力を得て、スタジオでモーションキャプチャーされた本格派。流れるようなキレのいい動きは小気味よさがあります。  ヘンテコ日本ではなく真っ正面から勝負し、和を描き切っているのが、このゲームが賞讃されるひとつの理由です。
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黒澤ばりの映画的表現に目を見張る
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