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マイナポイントが9月始動、主要7銘柄の独自ポイントを比較

 いよいよ9月から、マイナポイントの付与が始まる。このマイナポイントは最大5000円相当分の特典がもらえるという内容だが、キャッシュレス決済各銘柄はこれに加味した「独自ポイント」を用意している。当然ながら内容は千差万別で、ユーザーとしては「どれを選んだらいいのか」という悩みが尽きない。  だが、いつまでも悩んでいるわけにもいかない。特典の申込期日を今月中に設定している銘柄もあるからだ。この記事では、主要銘柄の「独自ポイント」の内容を簡単にまとめてみたい。

メルペイで1000万円分ポイントを獲得できる!?

 マイナポイントは、2万円のチャージで5000円分相当のポイントを獲得できるという内容である。そのポイントの負担は、もちろんながら国庫から捻出される。  これにプラスアルファする形で、キャッシュレス決済の運営者が別個のキャンペーンを展開する。以下、主要銘柄の特典内容を簡単に表した図を掲載したい。
図版

主要銘柄の特典内容の比較(※図は筆者作成)

 もちろん、マイナポイントに参画している銘柄はこれだけではないが、いわゆる「紙の量」の関係で今回は上の7銘柄のみの比較でご容赦いただきたい。  さて、この7銘柄のうちの2銘柄は抽選方式を採用している。PayPayは1等100万円、メルペイは何と1等1000万円だ。  が、メルペイの場合はその抽選の他に、最大2000円分ポイントの用意もある。これは付与条件を満たせば確実に手に入るもので、後述するWAONの独自ポイントと同額だ。  それにしても、1000万円である。新車を買っても余りある額だ。これは換金できないから、むしろ使い道に困ってしまうのでは……とも邪推してしまう。日頃の買い物では絶対に消化できないだろう。1000万円分は、いささか非現実的な額のようにも思える。

LINE Payはクーポンで対応

 一方で、LINE Payは追加ポイントの付与を一切行わない。こちらは何と、1500円分の特典クーポンで対応する。3ヶ月に渡り、100円分のクーポンを毎月5枚配布するという内容だ。「1500円分が付与される」というよりも、「1500円分が割引される」という表現がより正確である。  普段の決済はLINE Payを使っていて、同銘柄のクーポンの使い方にも精通しているという人には最適なキャンペーン内容である。しかし、マイナポイントをきっかけにキャッシュレス決済を始めてみようという新規ユーザーを囲い込むとしたら、やや魅力に欠ける中身かもしれない。  それに比べると、d払い(最大2500円分)やWAON(最大2000円分)は一目で「お得感」が伝わる内容設定である。前述のメルペイと共に、この3銘柄が特に多くのユーザーを引き寄せるのではと筆者は予想している。
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気になるSuicaの独自ポイント額は……
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ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー

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