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ウォーレン・バフェットが日本株を初買い。5大商社に60億ドルを投じた理由

 ついに投資の神様・ウォーレン・バフェット氏が日本株を買った。これまで日本株に投資していないバフェット氏は、“なぜ今”、日本の商社株に投資したのか。「びとうファイナンシャルサービス」の尾藤峰男代表に話を聞いた。

2019年のバークシャー・ハサウェイ株主総会。傘下デイリー・クイーンのアイスを食べながら歩くバフェット氏(尾藤峰男氏撮影)

日本市場には魅力的な株はなかった

 8月31日、著名投資家のウォーレン・バフェット氏は日本の5大商社の株式をそれぞれ5%超取得したと発表した。投資先は伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅だ。  ウォーレン・バフェット氏がCEOを務める投資会社バークシャー・ハサウェイの株主総会に毎年参加する「びとうファイナンシャルサービス」の尾藤峰男代表は、「日本の株式市場にとって大いに喜ぶべき出来事」と話す。 「バフェット氏が日本株へ投資するのは初めてです。中国のペトロチャイナやBYD、韓国のポスコには投資しているので、アジア株を敬遠していたわけではありません。これまで日本市場にはバフェットのお眼鏡にかなう魅力的な株がなかっただけ」(尾藤氏、以下同)    バフェット氏の投資スタイルは、さまざまな分析によって、企業価値よりも過小評価されている銘柄を探し出して購入する『バリュー投資』。商社株は「万年割安株」と呼ばれ、PER(株価収益率)は一けた台、PBR(株価純資産倍率)は1倍未満と1株当たり純資産を長年下回っていた。 「新型コロナが流行する前の昨年9月ごろからバフェット氏は商社株を買っていたようですが、当時は予想PER6~7倍、PBR0.7~0.8倍。米国株を中心に世界的に株価が割高の中で、とくに商社株の割安感が目立っていました。商社株は割安なうえ、自社株買いの計画や配当還元を意識した改革を行っているので、“買い”と判断したのでしょう」
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商社には大きなプレッシャーがかかる?
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