バフェットも認めた“総合商社最強説”。アフターコロナこそ有利な理由
―[あの企業の意外なミライ]―
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事…。「合コンしたい企業ランキング」「大学生が就職したいランキング」で常に上位に組み込む総合商社は、知名度、給与水準ともにトップレベルです。
しかし、意外なことに株式市場では総合商社は今まであまり人気がなかったのが現状です。むしろ、商社の「稼ぐ力」に限界が見え始めているという指摘をするアナリストも少なくありませんでした。しかし今年8月、そんな日本の総合商社に急に注目が集まることとなりました。5大商社株を、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が購入したのです。
アメリカ時間8月30日、バフェット氏の90歳の誕生日に、日本の5大商社株(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)をそれぞれ5%超まで取得したといった報道に株式市場が沸き立ち、5大商社の株価は軒並み上昇。バフェット氏の誕生日に発表し、わざわざプレスリリースまで出して注目を集めた背景には、この投資が重要な投資であることを意味していると言えるでしょう。
なぜバフェットは日本の商社に投資したのか? 商社マンが金曜夜に訪れる銀座・コリドー街を歩いているだけでは見えない、総合商社の本当の強みについて5分で解説しましょう。
バリュー株投資としての総合商社
「よくわからんなあ」商社株が放置されてきたワケ
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経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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