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出会い系のサクラ歴14年の女性が暴露する、サクラも手を焼く“ヤバイ客”たち

謙虚なユーザーには退会を促すことも

「私、謙虚なユーザーには退会を促しちゃうんです」最後に、麻友さんなりの悩みも話してくれた。 「“こんな私なんですがよろしくお願いします”とか、“ブスでごめんなさい”みたいなことを言う人を見かけると、この出会い系サイトでお金使わないでほしいと思ってしまいます。なんか可哀そうで…」  とはいえ、出会い系サイトのサクラ側からお客さんを切ることはご法度。麻友さんはどのように対処しているのだろうか。 「“お金が厳しくて”のSOSコールが来たとき、“あなたなら出会い系サイトを利用しなくても出会えるから大丈夫だよ”って伝えているんです。この意味に気づいてくれるといいなと思っています」。しかし、メールの履歴は会社の本部で全て管理されているため、あまり目立った内容は送れない。そこで考えたのが、上記の内容だそうだ。 「でもそうゆう人に限って、課金してお礼のメールを送ってくるんです。やめてくれ~って思いますよ」

まっとうな仕事に就こうか検討中

 サクラを長年続けている麻友さんだが、最近は周囲に言えるような仕事をしたいと考えが変わってきていると打ち明けてくれた。 「最近、20代では感じてこなかった罪悪感がすごくあるんです。褒められた仕事内容ではないことは分かっているので。この業界をスパっと辞めて、まっとうな職業に就くことを考えています」 求人 現在は、休憩時間に求人情報サイトをチェックするのが日課になっている。  なかなかオープンになることがない出会い系サイトの裏側。“メールを送信するだけで簡単そう”と思いがちだが、実際はかなり気を遣うデリケートな部分があることも話の中から伝わってきた。  とはいえ、サクラは違法な仕事であることには変わりない。麻友さんには、新しいフィールドで頑張ってもらいたいと感じた。<取材・文/吉田みく>
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