元マクドナルドCEO原田泳幸「タピオカブームが終わってもゴンチャは成長する」

飲食店のシェアリングエコノミーとは
原田:たとえば、お客様はUberEatsを使って、あるレストランのステーキを頼むとしましょう。すると、そのレストランのメニューの一つとして、アプリ内の画面にゴンチャのメニューも表示される。同時に、「ゴンチャ」と検索しても、ゴンチャの近隣店舗に加え、そのレストランのゴンチャメニューも表示される。これはリアル店舗でも同様です。レストランに来店したお客様は、レストランの中でゴンチャのメニューを頼める仕組みにする。これによって、ライダー、キッチン、お店のスタッフもシェアできるわけです。
馬渕:なるほど。他のレストランと提携するということですね。
原田:そうです。これを私は「ブランド・エクステンション」と呼んでいます。ゴンチャというブランドの派生的なビジネスモデルです。ゴンチャのブランドを毀損しないようなお店と契約し、例えばステーキハウスやラーメン屋などの厨房を利用して、ゴンチャのメニューを作り、お客様に提供するのです。

家電量販店のアップルコーナーをイメージ
原田:おっしゃるとおり。決して、コカ・コーラとジンジャーエールと同じようにゴンチャは並ばないのです。そうやってブランドの聖域を守る戦略です。
馬渕:「ゴンチャはタピオカだけじゃない」の真意が理解できました。
原田:アジアンカフェという大きなマーケットと見据えているブランドであることをお話できてよかったです。
【原田泳幸氏(はらだ・えいこう)】
長崎県佐世保市出身。1972年、東海大学工学部卒業後、日本ナショナル金銭登録機(現・日本NCR)入社。横河・ヒューレット・パッカード、シュルンベルジェグループを経て、1990年アップルコンピュータに入社。1997年より同社代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ副社長。2004年より日本マクドナルドホールディングス代表取締役会長兼社長兼CEO、2014年にベネッセホールディングス代表取締役会長兼社長、2013年~2019年ソニー社外取締役。2019年より台湾発のティー専門店「ゴンチャ(Gong cha)」を運営するゴンチャジャパンの会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)を務める。
<聞き手・構成/馬渕磨理子 撮影/山川修一>
―[あの企業の意外なミライ]―
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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