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これが夢の国の現実? 東京ディズニーリゾートが社員ボーナス70%減の深刻事情

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、コロナ禍においても現金を多く持っているため、“潰れない企業”として評価されている会社でした。しかし、その状況が現在大きく揺らいでいます。  先日、業績悪化によって賞与が70%減となり、ダンサーなどの配置転換を行うことが発表されました。いったい、オリエンタルランドはどうなってしまうのでしょうか。 オリエンタルランド 株価

思い切ったリストラ。夢の国の“現実”

 前述したように、オリエンタルランドは新型コロナウイルスの影響で業績が悪化していることから、およそ4000人いる正社員と嘱託社員を対象に、今年の冬のボーナスを7割削減することを発表しました。さらにコロナ以降、イベントが軒並み中止し、契約社員のダンサーや出演者は業務が激減しています。  彼らに対して、オリエンタルランドは窓口業務に移るか、手当を受け取り退職するか、または契約期間を満了するか選択するように伝えたといいます。その対象は約1000人。これはオリエンタルランド始まって以来のかなりの打規模なリストラと配置転換と言えます。

潤沢なキャッシュに定評があった

 しかし、これまでオリエンタルランドは、お金を払う余裕がかなりある企業として認識されてきました。企業が、1年以内に現金化できる流動資産がどの程度確保されているかを示す指標として、流動比率(流動資産/流動負債×100)というものがあります。同社の流動比率は、2019年3月末時点で285%。一般的に理想とされる200%を大きく上回っています。つまり、オリエンタルランドはコロナ以前の状況では、かなりの支払い能力を持っていたのです。  中でも注目すべき点は、キャッシュの分厚さです。  同社の2019年3月末時点の現金及び預金残高は3775億円。コロナの影響前の費用を見てみると、売上原価と販売費および一般管理費の合計から、減価償却費を除いた金額は約3580億円となっています。つまり、オリエンタルランドは一年間に出ていくお金が約3580億円に対して、現金及び預金として3670億円を持っています。これが、オリエンタルランドが1年間売り上げが0円でもお金がなくならないと言われる理由です。この財務状況からおわかりのように、同社は投資家からコロナ以降も安泰と判断され、評価が高かったのです。
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現金は潤沢なのになぜリストラ?
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