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Uber Eats配達員、客から届いた「歩いてます?」のメッセージに心底ビビる

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

お客さんから謎のメッセージ

小林ていじ

所持金3万円、「Uber Eats」の配達で旅費を稼ぎながら東京から沖縄まで自転車で旅する筆者・小林ていじ

 旅に出て34日目、僕は京都にいる。この日の天気予報は雨だったので配達を休み(実際にはたいして降らなかったのだが)、翌日の35日目から配達を再開した。  この日は配達リクエストのもっとも多くなる日曜日とあって次々とリクエストは入ってきた。しばらくしてある配達先のマンションに向かっていたときのこと。お客さんからこんなメッセージが届いた。 「歩いてます?

嫌な予感

 え、どういうこと? 僕はこのメッセージの意味を考察し、そして思い出したのが2日前に会った、京都でウーバーの配達員をしている卓磨さんの話である。彼は配達先でヤクザのようにガラの悪い男3人に囲まれたことがあるということだった。まさかこの配達先のお客さんも僕の配達が遅いことにブチギレているのではないか。 「おどれ、いつまで待たせる気や。歩いとんか、貴様!」  まずい。こ、殺される……。僕は恐怖に打ち震えながら自転車のペダルを必死に漕いだ。しかし、到着してみると、お客さんはごくふつうの男性だった。商品を受け取るときには礼儀正しく「ありがとうございます」と言ってくれた。
河原町商店街

河原町商店街は自転車から降りて歩くしかない

 あとから気付いたことなのだが、京都市内は河原町商店街など自転車の走行が禁止されているエリアが多く、そこを通過するときは自転車から降りて歩くしかない。彼はそのことを知っていて、僕がそのエリアを歩いていると思って「歩いてます?」と訊いてきただけなのかもしれない。なんにしても、僕は少しビビりすぎていたようである。
注意書き

商店街のいたるところにこんな注意書きが

 この日の収入は7494円。これでゲストハウスの宿泊をさらに7泊延長した。
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配達途中で自転車がパンク
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