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Uber Eats配達員、岡山で“数珠鳴り”連発。最高売上を達成

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

“数珠鳴り”が止まらない

路面電車

岡山市内を走る路面電車

 旅に出て66日目、僕は岡山にいた。この前の滞在地である姫路ではウーバーの配達でそこそこ稼ぐことができたのだが、ここ岡山ではさらに好調だった。特に67日目は午前9時頃から夕方までずっと“数珠鳴り”が止まらなかった。  数珠鳴りというのは、商品をお客さんのところに届け終わる前に先行予約で次の配達リクエストが入ることである。無駄な待機時間がゼロになるので効率的に稼ぐことができるようになる。  が、デメリットもある。数珠鳴りですでに次の配達リクエストが入っているのに、配達先の家が見つからないとかなり焦ってしまうのだ。

配達先の建物が見つからずメッセージを送ると…

 この日も数珠鳴りのときにこんなことがあった。配達先の住所はウーバーの配達アプリのマップにピンで示されるのだが、そこに到着しても配達先のマンションが見つからない。こんなときはまずGoogleマップに住所を入力して調べる。が、それでもマンションは出てこない。次の手段としてお客さんに直接メッセージを送った。 「マップのピンで示されている場所に到着しましたが、マンションが見つかりません。なにか目印はありませんか?」  しばらくして返事が来た。 「レンガの壁のマンションです」  なんだ、そのアバウトな説明は! 焦りと苛立ちを覚えながらその周辺一帯を自転車でグルグルと回り、目を皿のようにしてレンガの壁を探した。そしてなんとか配達先のマンションを見つけることはできたのだが、当然、先行予約で入っていた次の配達に向かうのはかなり遅くなってしまった。  そんなことがありながらも、この日の収入は8374円とこの旅に出てからの一日の最高売上を記録した。プロモーション(通常報酬にプラスされるボーナス)なしで、しかも平日にこれだけ稼げたのはなかなかすごいことである。もしプロモーションが付いていたら間違いなく東京よりも稼げていただろう。  しかし、わからないのは、これだけ稼げたのはもともと岡山が稼ぎやすいエリアだからなのか、それとも、すっかり冬めいてきて注文が増えたからなのかということである。僕はウーバーの配達をそれほど長くやっているわけではないので、そのあたりのことはよくわからなかった。
小林ていじ

所持金3万円で東京を出発、「Uber Eats」の配達で旅費を稼ぎながら沖縄まで自転車で旅する筆者・小林ていじ

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寂れた商店街が心地いい
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