仕事

Uber Eats配達員、加盟店の少ない福山でどれだけ稼げる?

鞆の浦で歴史情緒に触れる

鞆の浦

鞆の浦はかつて港町として栄えた大都会だったという

常夜燈

鞆の浦のシンボル常夜燈

福禅寺對潮楼

福禅寺對潮楼からの景色

 78日目。昼過ぎまで配達をしてから鞆の浦に観光に行くことにした。福山駅から鞆の浦行きのバスも出ていたが、福山中心部から約10キロとそう遠いわけでもなかったので自転車で向かった。市街地を離れ、海沿いの道路を走って鞆の浦に到着。港には何隻もの漁船が停泊していた。
保命酒

保命酒の販売店がちらほら

 石畳の敷かれた細い路地を歩いた。保命酒の販売店がポツポツと見られるが、これは江戸時代からこの地で製造されているものだという。古い木造家屋のビッシリと建ち並ぶこの街並みもその頃からほとんど変わってなさそうである。  建物の間にほとんど隙間がないのは、鞆の浦が港町として栄え、たくさんの人が流入しながらも海と山に挟まれて土地が非常に狭かったためらしい。

坂本龍馬が滞在した場所

 そんな路地の一画に位置する桝谷清右衛門宅に入ってみた。廻船問屋を営んでいた商家なのだが、慶応3年に起きた「いろは丸事件」の際、坂本龍馬がここの隠れ部屋に数日間滞在していたという。京都で殺害される約7ヶ月前のことである。  屋敷の階段を上った先の天井裏にその部屋はあった。中央に書机とろうそく立ての置かれた畳敷きの部屋。ここで龍馬はいったいなにを思っていたのか……。それを感じてみたくてしばらくそこに佇んだ。が、感じられたのは静かで冷たい冬の空気だけだった。
坂本龍馬

坂本龍馬が隠れていたという部屋

【75日目】 <支出> 食費:1813円 宿泊7泊分:7000円 合計:8813円 <収入> 0円 残金:2万1187円 【76日目】 <支出> 食費:1108円 <収入> 1536円 残金:2万1615円 【77日目】 <支出> 食費:2057円 電車賃:240円 合計:2297円 <収入> 7398円 残金:2万6716円 【78日目】 <支出> 食費:2160円 電車賃:480円 鞆の浦の観光料:400円 合計:3040円 <収入> 2372円 残金:2万6048円 <取材・文/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
1
2
おすすめ記事