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高学歴なのに低収入な人は転職も苦労する?「失敗を恐れる人は難しい」

可視化して、一緒に改善策を模索

 それでも角が立つ人材については、相原氏は「360度フィードバック」という評価システムを推奨する。これは実際に企業が人事管理の場で実施しているもの。 「社員同士でお互いに抱くイメージをスコアにしてフィードバックする取り組みです。つまり、『あなたは周りの人からこう見られている』という事実を可視化して、一緒に課題や改善策を模索するんです。  こうした周りの評価を受け入れると、自分自身の特徴をより深く知り対処することができるはずです」  高学歴者に仕事の受け皿をつくることが社会には求められるのだ。

高学歴・低収入者たちが大学を出てから後悔していること

▼「高校生から勉強を一からやり直して理系の学部に行きたい」42歳・男性(関西大卒・団体職員) ▼「やりたいことを途中で諦めてしまったので、その前に戻りたい」45歳・女性(同志社大卒・飲食業) ▼「留学をしてキャリア官僚か学者の道を選ぶ」48歳・女性(北海道大卒・パート) ▼「大学のありがたさがわかっておらず、学業をなめていた」45歳・男性(東京理科大卒・アルバイト) 【経済学者 塩沢由典氏】 大阪市立大学名誉教授。著書『今よりマシな日本社会をどう作れるか』にて、アベノミクスとは全く異なる発想で経済成長と給与アップの道を探った 【人事・組織コンサルタント 相原孝夫氏】 HRアドバンテージ代表。外資系人事コンサル企業に勤務し、人材評価、選抜、育成についての数多くのプロジェクトに携わる。’06年に独立後、現職 <取材・文/真島加代(清談社)>
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