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プロ野球、年俸6億円台は過去に何人いた? 現年俸3500万円の選手も

黒田博樹(広島東洋カープ)2016年

黒田博樹 200勝の軌跡

黒田博樹 200勝の軌跡(ヨシモトブックス)

 昨年12月に3000万円アップの年俸3億1000万円で契約を更改した広島東洋の鈴木誠也。これは広島の野手では歴代最高額となるのだが、チームの歴代最高額は“男気”の投手・黒田博樹である。  黒田は’08年から7年間メジャーでプレーしたが、’14年のシーズン終了後にFAとなった。そこでメジャーの数球団が黒田との交渉に際し、20億円近い額を提示していたのだが、黒田の出した結論は’15年シーズンからの“広島復帰”。しかもその年俸は4億円プラス出来高に過ぎず、海外からの高額オファーを断っての一大決心であった。  そして日本復帰後、注目の最初のシーズンとなる’15年。黒田は11勝8敗、防御率2.55という好成績を挙げ、オフに6億円プラス出来高で契約を更改。広島史上初の6億円プレイヤーとなったのである。  翌’16年も10勝8敗、防御率3.09をマークし、チームの25年ぶり7度目のリーグ優勝に貢献したが、この年限りでの現役引退を表明。男気に溢れる男はその引き際も鮮やかで潔かったのである。

柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)2021年


 福岡ソフトバンクの柳田悠岐は’18年オフの契約更改で、これまで球団史上最高額だった松中信彦と城島健司の5億円を更新する年俸5億7000万円でサインした。  そして’19年オフに変動制での年俸5億7000万円で7年契約を結んで迎えた’00年シーズンで打率3割4分2厘(リーグ2位)、29本塁打(リーグ3位)、86打点(リーグ3位)をマークし、自身2度目となるパ・リーグMVPに輝いたのである。  この驚異的な成績により、’00年オフの契約更改で今季の柳田の年俸は4000万円アップの6億1000万円に。これは’02年の松井秀喜に並ぶ日本人野手史上最高年俸タイ記録なのだが、果たしてここからの松井超えなるか? 今シーズンの柳田の活躍から目が離せない。  以上の6人である。ちなみに現役で田中、菅野、柳田の3人に続くのは年俸5億円で並んだ浅村栄斗(東北楽天)、坂本勇人(読売)、そして山田哲人(東京ヤクルト)の3人だということを最後につけ加えておきたい。<文/上杉純也>
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