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八村塁の年俸は約5億円、未知なるルーキーが多額のカネを貰えるワケ

 日本時間6月21日午前、ゴンザガ大学の八村塁がNBAのワシントンウィザーズにドラフトで指名された。これがいかに凄いことなのかは、バスケットボールがニュースになることの少ない日本で、マスコミ各社がこぞって報道したことからもお分かりいただけるだろう。  その中で、八村の年俸は4〜5億になると言われている。この額は、野球界を代表するバッターであるヤクルトスワローズの山田哲人選手の年俸に匹敵する。そんな額を、未知なるルーキーである八村はなぜ手にすることができるのだろう?

NBAの年俸のからくり…サラリーキャップってなに?

 まずNBAの年俸において知っておくべきはサラリーキャップという言葉だ。NBAは、金満チームだけが極端に強くならないよう、各チームが選手との契約に使うことのできる金額の上限に規定を設けており、これをサラリーキャップという。  ではサラリーキャップの額は一体いくらなのか。実はこの額は毎年変動するのだが、今シーズンは1億190万ドルで日本円にすると約110億円(1ドル=107円で計算)となる。万が一その額を超えてしまい、さらにサラリーキャップより若干高い額で設定されるタックスライン(今年は約132億円)までをも超えてしまうと、事実上の罰金にあたるラグジュアリータックスという、巨額の追徴課税を強いられることになるのだ。  次に、毎年変動するサラリーキャップはどのようにして決められるのかについて。これはチケットやグッズの販売、スポンサー料、放映権料などで得られると予測される、NBA全体の利益のおおよそ半分ほどを全チーム(30チーム)で割った額となっている。
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写真はイメージです

 日本ではなかなか実感できないが、NBAは北米ではアメフトと並んでズバ抜けた人気を誇るリーグで、現在も成長基調にある。そのため、利益は毎年増加しており、必然的にサラリーキャップも上昇することになる。そうした時代に、稀有な才能とたゆみない努力を積み重ねてドラフト上位で指名された八村は、ルーキーにして4〜5億円にものぼる日本プロ野球のトップ選手並みの年俸を手にすることになったのだ。  余談だが、現在NBAで最も高い年俸をもらっているのはステフィン・カリー。彼が昨年来日した際に、プロ野球の巨人対ヤクルト戦で始球式を務めたのだが、それを見ていたヤクルトの選手たち全員の年俸の合計が約32億円なのに対し、カリーは3700万ドル(約40億円)と、日本のプロ球団をひとりで超えてしまっていたのだ。
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八村の年俸はマイケル・ジョーダンより高い?
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