更新日:2021年02月19日 11:39
エンタメ

モー娘。に青春を捧げた男たち「2ちゃんでの意見交換が最高に楽しかった」

明大加護T

ジャージの下に「W(ダブルユー)」のTシャツを忍ばせてきた明大店長

事務所に就職するヲタも

明大:僕の友達なんて、あややを好きな気持ちが高じすぎて、アップフロント系列スタッフになっていましたからね。普通に赤羽橋に通ってました。ヲタなのに、お仕事ごとで。 ピストル:ホントですか!? でも、あの会社ってファンクラブに入っている人はスタッフになれないという話じゃないですか。 明大:どうなんだろう。そこは上手にごまかしたのかもしれない。覚えているのは、そいつがアップフロント忘年会の席次表を持ってきたことがあるんです。 劔:それってもはや立派なスパイ行為ですよ(笑)。 明大:そのスパイ野郎は「忘年会で幹部から重大な指針が発表された」と声を潜めるながら我々に報告するわけですね。「今後、アップフロントは舞台活動に軸足を置いていくらしいぞ」と。実際、そこから宝塚と共演したり、のちの演劇女子部というプロジェクトに繋がっていくわけですけど。 ピストル:今だったらBEYOOOOONDSの演劇路線も、その延長線上にありますしね。そう考えると、あの事務所は行き当たりばったりに見えて、かなり戦略的に計画を練っているのかもしれないな。<取材・文/小野田 衛> +++++ 劔樹人◎松浦亜弥のMVを観たことで人生が一変。「神聖かまってちゃん」等のマネージャーを経て、「あらかじめ決められた恋人たちへ」や、「和田彩花」のベーシストとして活躍する。ほかに漫画家の顔も持ち、近著に『敗者復活のうた。』(双葉社)。 ピストル◎モーニング娘。黎明期から「娘。楽宴」「亜依国精神」といったファンサイトを運営(のちに日記サイト「なれのはて」も開設)。守備範囲はハロプロのみならずアイドルカルチャー全般に及び、その鋭い批評眼は大きな注目を集め続けている。 明大店長◎辻希美原理主義者。テキストサイト運営や度重なる遠征など度を越したヲタ活動が相手女性にバレ、結納直前に婚約破棄された過去を持つ。映画『あの頃。』で登場する劔と仲間たちの集団「ハロプロあべの支部」とは昵懇の間柄だった。
あの頃。

(C)2020『あの頃。』製作委員会

『あの頃。』 2021年2月19日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー 配給:ファントム・フィルム (C)2020『あの頃。』製作委員会
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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