更新日:2021年02月20日 12:18
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今年最初のG1「全日本選抜競輪」は南関移籍の深谷知広に注目

巻き返しをはかる他地区 関東の大将平原康多が確変中!

 関東勢は武田豊樹選手の高齢化もあり勢いがない。なかなか変わりとなるトップクラスが出てこないなか、昨年末KEIRIN GPでアスリート組の大将・脇本雄太と地区違いで夢のドリームタッグを組んだ平原康多選手が刺激を受けたのか、確変状態になっている。  昨年は10月からG3京王閣記念優勝、G3四日市記念準優勝、G1小倉競輪祭決勝5着、平塚GP5着。そして年が明けてG3立川記念優勝、G3大宮記念完全優勝(節間4連勝)、G3高知記念準優勝と、ほぼ手がつけられない。  また、アスリート組の大砲がそれぞれ不在となっている近畿と北日本はどう戦うかが注目だ。脇本雄太不在の近畿勢は村上兄弟、稲川、東口など今後の脇本とのコンビ役を担う選手が誰になるのかは今回の成績で示すしかない。そして忘れてはならないのは三谷竜生選手だ。3年前のGP覇者だった三谷は脇本と10年はコンビで安泰だと思われていたが、ケガ「など」で現在低迷が続く。そろそろ巻き返さないといけないところだが、元々のポテンシャルが戻れば実績ではコンビ筆頭であるのは誰の目からも間違いないので「復調できるか」は見どころだろう。  新田祐大不在の北日本勢はラインの前で戦う機動力のある選手として新山響平選手に期待が集まる。スピードはアスリート組に劣るが新山選手は豊富なスタミナが武器だ。早めに仕掛けてもマイペースで駆けられれば別ラインを撹乱することができる。後ろを回る選手には佐藤慎太郎、守澤太志と豊富にいるので、なんとか決勝戦に多く勝ち上がってラインを作りたいだろう。決勝だけではなく予選・準決勝での勝ち上がりに北日本の選手がどれだけいるのかは決勝での展開を大きく左右することになる。

次の10年を見越した競輪が今見られる

 最初に書いたとおり、近年の競輪界はアスリート組の台頭と、南関・中四国地区の隆盛で過去10年の競輪界とは全く違う情勢になりつつある。後の競輪史からは重要な1年だったと言われるかもしれない年が今年になりそうなのだ。2月20日から23日の4日間開催のG1「全日本選抜競輪」は今も注目だが、後にも注目されることになるレースであることが約束されている。ぜひネットで見ていただきたい。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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