更新日:2021年03月02日 17:00
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話題の直筆ガチャ「妹からの手紙」って誰が書いてるの?運営元の答えは

誰が書いているのか?

 油断している者を戦慄させるような内容で、話題となっているこのガチャガチャ。いったい誰が書いていて、本当に全て手書きなのか。運営元である株式会社カプセルコーポレーションの代表取締役が江遠秀彰氏に取材した。  まず気になるのが、本当に若い女性が書いているのかという部分。これについて江遠氏は「だいたい20代~40代の女性に書いてもらっています」と話す。若い女性を想像していた方はガッカリされたかもしれないが、よく考えて欲しい。素敵でファンタジーな世界観のあのジブリだって、世界的に可愛がられているあのネズミのキャラクターだって、ひとりのおじさんの脳内から生み出されている。ファンタジーをファンタジーとして、真っ当に享受しよう。  書いている人の人数について「普段は、1人とか2人なんですけど、たくさん生産しなくてはいけない時は5~6人のパートさんにお願いしてますね」と江遠氏。手間と経費を惜しまず、手書きのために人員を割いているからこそ、生々しい手紙が生まれるのだろう。江遠氏は「卸に出している分で、印刷しているものもあります」としながらも、シークレットのものは全て手書きとのことで、是非とも手書きのものを手にしたい。  他に類を見ないガチャガチャに、ネットでの反応も尽きないが、その反響について同氏は「取材依頼は多いですよ。それで、取材された情報が出た後は結構出ますね」と話す。

女の子からのラブレター『ききからの手紙』の裏話

 取材を終えた筆者の電話に、江遠氏から折り返しの電話がかかってきて「話しておかないといけない部分があります」とのこと。内容を聞くと「この『妹からの手紙』の前に、『ききからの手紙』という商品も出してるんですよ」と江遠氏。  話によれば、こちらは妹からの手紙のような狂気に満ちたものではなく「きき」という女の子からのラブレターなのだという。萌え系を求めるならこちらということだ。この「ききからの手紙」は、かなり具体的で10代の頃の甘酸っぱい気持ちが押し寄せてくるような文面になっているが、江遠氏は次のように話す。 「これ、文章は私が考えてるんです。夜中にラブレターを書くテンションで考えてます(笑)」。  江遠氏はもしかすると、ジブリやネズミのキャラクターの生みの親と並ぶくらいにファンタジーな方なのかもしれない。また「妹からの手紙」に関しては、文章を考えているのは誰かについて回答はもらえなかったが、推して知るべしである。 「おっさんが考えたラブレターなんか」と感じる方も多いかもしれないが、江遠氏はこう続けた。 「うちの会社の飲食事業部でやっている、メイド喫茶のメイドさんに実際に書いてもらってるんですよ」。  なんとこちら(ききからの手紙)は、メイドさんの直筆だという。実際に手書きすることで、見るものに迫るリアルさを生み出す秘密は、ここから「妹からの手紙」にも受け継がれていた。 「妹からの手紙」と「ききからの手紙」のどちらにもある「なんかクル感じ」は、奇抜な発想と手書きという工数を惜しまないこだわりに裏打ちされたものだった。ガチャガチャコーナーで見かけたら、体感してみてはいかがだろうか。 ※冒頭で紹介した「妹からの手紙」は、株式会社カプセルコーポレーションとは別会社の商品であることが記事公開後に判明。調査不足であったことをお詫びすると同時に、この商品の反響の大きさを改めて実感した。(3/2追記) <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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