日本一ラーメンを食べた男の冷凍ラーメンはうまいのか? 実食してみた
「横浜家系ラーメン」「尾道ラーメン」「ラーメン横綱」など。人気ラーメン店の味を、冷凍食品で再現してきたメーカーがある。冷凍鍋焼きうどんで有名なキンレイだ。そんなキンレイが国内最大級のラーメン店検索サイト「ラーメンデータバンク」の運営者であり、日本一ラーメンを食べたと自称する大崎裕史氏監修のもと、新たなラーメンを開発したという。新商品発表会でのコメントならびに実食から、味を検証する。
大崎氏が監修した冷凍ラーメンは「お水がいらない 東京醤油らぁ麺」だ。実は大崎氏、以前記事にした「横浜家系ラーメン」の監修も務めている。
まずは四の五の言わずに、食べてみた。なお以前の記事と同様、前日に東京醤油ラーメンのリアル店舗を訪れ、実食。余韻が残っている状態で実食を行った。ちなみにその店舗の実力は食べログで3.71、300近いレビューを誇る。
キンレイの冷凍ラーメンはその名のとおり、水いらずである。パックを開け、スープと麺が一体化した塊を鍋に入れ、あとはコトコトと10分近く煮るだけ。レシピでの調理時間は約7分が推奨との記載だが、筆者はこれまで何杯もキンレイのラーメンを食べているが、7分でできた試しはない。火加減に関しては、それなりに技術が必要だと感じている。
鍋の前でできあがるのを待っていると、食欲をそそる醤油の香りが漂ってきた。スープの表面にはうっすらと、出汁に使っている素材の脂が浮いてきているのも確認できる。
まずはスープからいただいた。ここ数年のラーメンのトレンドでもある「鶏清湯(とりちんたん)スープ」をイメージしたとのことだが、正直、そこまでクリアなスープとは思わなかった。でも、東京ラーメンらしく、醤油の風味がしっかりと効いていて、かなり濃厚だ。
安っぽい豚骨ラーメンにありがちな嫌な臭いも一切なし。ラーメンのスープというよりは、上品な和食出汁という印象を持った。
出汁は自社で炊き出す鶏ガラから取っている。一流のラーメン店が行っているように、一番出汁は捨て、再び煮込み直すことで、鶏の臭みを消すというこだわりがあるらしい。
「キンレイさんの場合は、たとえば鍋焼きうどんでは、昆布・カツオ出汁を取る際も、本物の店の調理方法を徹底的に学び、踏襲している。鍋焼きうどんでのこだわりが、そのままラーメンづくりにも反映されています」(大崎氏)
鶏ガラを二度炊きすることで臭みを除去
完成。実店舗との味の違いは?
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ