仕事

出世を見限った3人の会社員が「嫉妬も未練もゼロ」と語る理由

―[会社の辞めどき]―
がむしゃらに走ってきた会社員人生もふと立ち止まってみると、先が見え「このままでいいのか」と思うもの。人が会社を見限るのはどんな瞬間なのか? 異動、ワンマン社長、出世レース、さまざまな理由から実際に会社を見限った中高年サラリーマン3人に経験を語ってもらった。 会社の辞めどき・遠藤 慶さん(仮名・44歳 メーカー) アーリーリタイアを目指し、米国株投資に励むことでなんとかモチベーションを保っている ・岡田貴弘さん(仮名・53歳 大手インフラ) 長年培ってきた社内コネクションを生かし、現場のトラブルシューターとしての立場を確立 ・杉本裕太郎さん(仮名・40歳 スタートアップ) 転職は7回目。スタートアップの会社に転職する際は、社長との相性が大事だと痛感

それぞれの会社を見限った理由

遠藤:ありきたりですが、僕が会社を見限ったきっかけは、吐くほどツラい人事異動で精神的に参ったことでした。コミュニケーションが苦手でSEになったのに、クレーム対応が多い部署に行かされて出社のたびに吐き気を感じる。  異動をお願いしても取り合ってくれず、嫌がらせかとも思ったけど、その上司はシステムも組めるしコミュ力もある万能型だったので、天才は凡人の気持ちをわかってくれないんだな……と絶望したのを今でも覚えてます。 岡田:あー、その気持ち、わかります。僕は高卒でなんとか大企業に潜り込んだぶん、周りが高学歴で頭が良い人ばかりでした。後輩がどんどん出世していくのを横目に30代後半あたりから出世は無理だろうとほぼ諦めてましたね。杉本さんはどうですか?

ビジョンは壮大でも中期経営計画すらない“会社ごっこ”

会社の辞めどき

杉本裕太郎さん(仮名・40歳 スタートアップ)

杉本:僕の場合は、スタートアップブームに乗って幹部候補として転職したのはよかったんですけど、社長とソリが合わなかったんです。  規模拡大のタイミングだったので、それまで社長の独断だったシステムを組織化していくという話だったのに、いつまでたっても評価制度がないまま社長の好き嫌いで「あいつは最近頑張ってる/イマイチ」などと評価されるのが納得できなくて……。 遠藤:それは不満が溜まりますね。 杉本:ビジョンは壮大だけど中期経営計画すらない、ゴールとスケジュール設定もないまま残業が続くのはまるで“会社ごっこ”。苦痛でしたね。 遠藤:スタートアップは異動で逃げることもできないのがキツいですね。僕は幸い4年でシステム開発の部署に戻れたんですが、いつまたコミュ力重視の部署に異動させられるのか……。40代で年収アップの転職も難しく、会社にとどまり貯金するしかないと腹をくくりました。  いつか5000万円貯まったらスパッと辞めて投資で稼ぐ生活をしたいと思ってます。今は4000万円未満なので先は長いけど、希望があるのでなんとか頑張れてますね。
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早々に出世を諦め、ほどほどに暮らす
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