雑学

大槻義彦氏ポルターガイスト現象をバッサリ斬る!

【ポルターガイスト】
オカルト現象の代表格をバッサリ斬る!

 誰もいないのに、金属音のような不思議な音がする。はたまた、家具や食器が突然動きだす。そんな奇怪きわまりない現象・ポルターガイストを、火の玉博士としても有名な早稲田大学名誉教授の大槻義彦教授に解説してもらった。

† ラップ音・物が動く †

「世の中のオカルト現象は、錯誤かヤラセのどちらかです。たとえばラップ音ですが、これは室内でしか聞かれないもの。家は様々な素材で作られている人工構造物なんだから、何かの拍子に音がするのは不思議なことではない」

 特に日中と夜間の温度変化が激しい日には、熱膨張と収縮でひずみが生まれ、金属が夜になって冷えてパンッという劣化音を出したり、乾燥した木材がピシッと音を出すこともよくあるのだ。

「鉄筋コンクリート造りの大きなマンションの場合は、排水や電線などを通すための大きなパイプが建物に走っている。そこに定常波(目に見えない振動)が流れるため音や物が動く、ときには割れるという現象が起きているんです」

 ラップ音のほかに、ポルターガイストで代表的なものといえば、家の中の物が動きだしたり飛ぶという現象。

「よくテレビ番組などでお皿が宙を舞っていたり、重そうな本棚とかがいきなりガタガタ音を鳴らしていたりという映像を見ることがありますが、あれはほとんどがヤラセです」

 場合によっては、ノイズや振動などに共振して小さなエネルギーが生まれ、手に触れずとも物が自然に動くこともある。しかし、それも微々たるもので、物が宙を飛んだりすることは基本的にはほぼ起こりえないとのこと。もしもそうした映像を見たら、9割方が「ニセモノ」と思っても間違いではないと大槻氏。

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大槻義彦氏
早稲田大学名誉教授、理学博士(東大)。
プラズマなどの物理学研究の第一人者として世界的にも有名。『大槻教授の反オカルト講座』などオカルトを科学的に分析した著書多数


― オカルト現象の科学【1】 ―




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