仕事

「仕事でラクすることは悪?」中年会社員を不幸にする真面目すぎる国民性

いかに楽して、細く長く続けるか?

 真面目すぎる国民性は、必ずしも幸せに結びつかないと田中俊之氏は危惧する。 「かつて大手電力会社のOBに『学者は何歳で上がりなの?』と聞かれて驚きました。彼の現役時代は、若い間にハードワークした分、50歳以降は机に座っているだけで給料が振り込まれるという“50歳で上がり”の働き方が当たり前だったというのです。  このように、企業戦士的な旧来の会社員像は、実は50歳までしかハードワークしない前提があってこそ成立していた。同じ働き方を人生100年時代に続けていたら、破綻は確実です。むしろ今の時代には、『いかに楽して、細く長く続けるか?』という選択肢もあってしかるべきでしょう」  社会が変われば仕事観も変わる。そんな当たり前の事実を、忘れてはいけない。

「ニッポンの中年」仕事の3か条

・親世代の仕事観にとらわれてはいけない ・「仕事で楽をする」ことは決して悪ではない ・副業のアルバイト経験が老後の糧となる 【FeelWorks代表 前川孝雄氏】 青山学院大学兼任講師。「50代からの働き方研修」「上司力研修」などで400社以上を支援。著書に『50歳からの幸せな独立戦略』(PHPビジネス新書)など
前川孝雄氏

前川孝雄氏

【社会学者 田中俊之氏】 大正大学心理社会学部人間科学科准教授。著書に『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)、『中年男ルネッサンス』(イースト新書)など
社会学者 田中俊之氏

社会学者 田中俊之氏

【ライフシフトジャパン取締役 豊田義博氏】 リクルートワークス研究所主幹研究員。高知大学客員教授。著書に『実践!50歳からのライフシフト術―葛藤・挫折・不安を乗り越えた22人』(NHK出版)など
イケてる中年

豊田義博氏

【コピーライター 田中泰延氏】 ’69年生まれ。電通でコピーライターとして活動後、独立。出版社・ひろのぶとを設立。著書に『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)
田中泰延

田中泰延氏

<取材・文/週刊SPA!編集部 モデル協力/古賀プロダクション アンケート/クロス・マーケティングQIQUMOにて調査> ※週刊SPA!6月1日発売号の特集「中年のお悩み白書」より
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週刊SPA!6/8・15合併号(6/1発売)

表紙の人/ 波瑠

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