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インスタ映えするインスタグラマーが「あえてコンプレックスを晒け出す」ワケ

思わぬ形でサロンモデルとしてデビューすることに

みゆちゃい ここまではごく普通の生活を送っていた伊藤さんは、久しぶりに会った友人にインスタグラムを教えてもらったことで、アカウントを作ることになったそう。 「『インスタっていうSNSは面白いから登録した方がいい』と友人に勧められたので、とりあえずアカウントを作ってみたんです。投稿する内容もごはんの写真や彼氏との様子など、最初はごくありふれたものだけでした。初めからインスタグラマーになろうとは全く考えてなかったんです」  そんなある日のこと、友人から「美容師デビューするための作品撮り(編注※1)をさせてほしい」と声をかけられ、サロンモデルとして偶然白羽の矢が立ったという。 ※1ヘアスタイルの写真を撮り、PRや宣伝に活用すること 「美容院のホームページやネットの集客サイトに載せる宣材写真を撮る際に、サロンモデルを起用するわけですが、そんな仕事があること自体、全然知らなくて(笑)。本当に興味本位でモデルを買って出たんです。後日上がってきた写真をもらい、インスタにたまたま投稿したところ、今までにない反響があり、他の美容師からサロンモデルの依頼がDMで来るようになった。案件をひとつずつこなし、また『#サロンモデル』というハッシュタグもつけて投稿を繰り返していったところ、どんどん依頼も増えていったんですね」

「自分も金額交渉できるようになりたい」。無報酬から脱却するための努力

 一躍サロンモデルとして頭角を現し始めた伊藤さんだが、始めたばかりの頃は無報酬で依頼を受けていたという。  いわば、SNSヘ投稿する写真との“等価交換”としてサロンモデルの案件をこなしてきたなかで、次第に『金額交渉できるようになりたい』と考えるようになったそうだ。 「初めは盛れて、可愛い写真を撮ってもらえるので、交通費を払ってでもサロンモデルの案件を受けていました。ただ、場数をこなすうちにカメラ写りやポージングを練習し、サロンモデルとしてお金を払いたくなるような価値を出せるように努力したんです。というのも、サロンモデルだけで生計を立てている人もいると聞いて、自分もそんな女性になりたいなと心の底では感じていました」  こうした努力が身を結び、あるとき大阪で名を馳せる有名な美容師からサロンモデルの依頼が舞い込んできた。 「その美容師からお声がかかると、仕事の数が増えると聞いていたので、『これはチャンスだ!』と身震いしました。その人に撮ってもらった写真をインスタにアップしてから急激にフォロワーや撮影依頼が増えていったんです。1ヶ月に70件以上も案件をこなすこともありました」
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案件の依頼が増えすぎて…
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