エンタメ

インスタ映えするインスタグラマーが「あえてコンプレックスを晒け出す」ワケ

案件の依頼が増えすぎたタイミングで、独立を決意

 しかし、撮影依頼があまりにも増えすぎて、やむなく断るケースも結構多かったそうだ。  平日の日中はリハビリ助手に勤しみ、夜の時間や土日にまとめてサロンモデルをこなしていた伊藤さんは、いつしか独立しようと考えるように。
サロンモデル

サロンモデルとして活躍していたインスタの写真(@miyu.61より)

「サロンだけではなく、アパレルやウェディングのモデル案件もいただいていたのですが、そういうのは決まって平日の日中が多く、リハビリ助手の仕事の関係で断るしかなかった。ただよく考えてみると、私が断ったことで他の誰かがモデルを務めるわけで、なんとなく切ないというか悔しいというか……。どうせなら、せっかく依頼が来たのを全部引き受けたいと思い、完全にサロンモデル1本でやろうと決心しました」

等身大の自分を見せ、素の自分を晒け出すこと

 24歳の時に上京し、東京を中心に活動するようになった伊藤さん。現在インスタグラムのアカウント(@miyu.61)はフォロワー数が29万人を超える。  いわゆる“インスタ映え”が話題になった頃は、おしゃれなロケーションで全身を写した写真を投稿するユーザーが多いなか、伊藤さんはバストアップやメイクアップ系の写真を投稿したり、またフォロワーからのDMの質問をストーリーに流してコミュニケーションを図ったりと、今では一般的になっているトレンドを先取りしてきたのが、多くのファンを獲得できた要因になっているそうだ。  そんな伊藤さんに、フォロワーと仲良くするために心がけていることについて聞くと「等身大の自分を見せることが大切」と説明する。 「インスタはもちろん、綺麗に見せる写真加工や“映え”を作るテクニックも重要ですが、何より私が意識しているのは『コンプレックスを晒け出す』ことなんです。背骨が曲がっていてスタイルがよく見えないことや、肌が汚いことなど、普通は隠したくなることも、嘘をつかないで素の自分を見せる。また、インスタグラマーとしてやっている手前、企業から広告案件をいただくことも多いのですが、あくまで『自分が使ってみて、本当にいいと思わなければ宣伝しない』というスタンスでやっています」
次のページ
“可愛くなろうという努力に勝る可愛さなし”
1
2
3
4
おすすめ記事