エンタメ

インスタ映えするインスタグラマーが「あえてコンプレックスを晒け出す」ワケ

“可愛くなろうという努力に勝る可愛さなし”。自身の原体験から生まれたアパレルブランド

 コロナ禍の2020年5月からは、上京後Instagramマーケターとして執行役員CBOを務めているネクスター株式会社のグループ内で、D2Cファッションブランド「 Emélla (エメラ)」を立ち上げ、同ブランドのクリエイティブディレクターとして新しい道への挑戦に乗り出した伊藤さん。  アパレルをやろうと思ったきっかけは「コンプレックスを抱えている女性に、少しでも自分を好きになってもらうような洋服を作りたい」としながらも、サロンモデルをやり始めた頃のコンプレックスが原体験になっているという。
Emélla

デザインからモデルまでこなすD2Cファッションブランド「Emélla」

「サロンモデルをやる前は正直、『自分はイケてる』と思っていたんです。それがモデルの仕事を始めて可愛い子に囲まれると、自分の至らないところが目立ってしまい、コンプレックスに感じるあまり、自分のことが好きじゃなくなった時がありました。  そんな時、お母さんに言われた「まず自分で自分のことを好きになってあげな、誰も実祐のこと好きなってくれへんで 」という言葉を思い出して吹っ切れたんです。そこからはメイクの練習やエステ、エクササイズなど自分を美しく見せるために努力を重ねていき、一番興味を持ったのがファッションでした。 色々なコンプレックスを抱えていても、気に入った洋服を着ていれば自信が持てるというか、自己肯定感を高められると感じたんですね。そこから、2年くらいの構想を経て、独学でラフ画の書き方や生地の選び方を学んでいきました」  こうして誕生したEméllaは、伊藤さん自身が体現してきた“可愛くなろうという努力に勝る可愛さなし”をスローガンに、ECサイトを中心に展開していくという。

今後の展望は?

 さらに、今年4月からはYouTubeチャンネル「伊藤実祐のみゆちゃいchannél」も開設し、さらなる飛躍が期待される伊藤さんに、今後の展望を聞いた。
伊藤実祐のみゆちゃいchannēl

YouTube「伊藤実祐のみゆちゃいchannēl」

「インスタだと伝えられる情報や世界観は限られるため、もっとファンの方と交流できる手段としてYouTubeチャンネルを始めました。ただ、YouTubeはインスタに比べて加工ができないため、容姿のことで何か言われるんじゃないかとずっと不安だったんです。  もし、失敗してファンの信頼が揺らいだら、インスタグラマーとして再起もできないのでは。そんな懸念もありましたが、自分の顔のメイク方法や加工術を1本目の動画で暴露して、ありのままの自分を発信していくことを心がけたことで、今ではだいぶ慣れてきました。今後は二足の草鞋ならぬ三足の草鞋ではありますが、インスタグラマーとしての自分、魅力的なYouTubeチャンネルを作っていくこと、そして Emélla を『伊藤実祐のブランド』という印象から『ブランド』として独り立ちさせられるように頑張っていきたいと思います」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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