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仮想通貨の暴騰・暴落サインは予見できた。プロがキャッチする“不穏な動き”

4年ぶりに仮想通貨投資が過熱している。4月に一時700万円にタッチしたBTC価格は、今後どうなるのか。ビットコインの専門家たちに話を聞いた。

識者が予見する4年に一度の大相場の終了サインは?

[総力大特集]儲かる仮想通貨 まだまだ高値更新が期待される仮想通貨だが、こういった上昇トレンドはいずれ終わりが来る。前回の仮想通貨バブルの場合、ビットコインは最高値から一時80%超も下落した。アルトコインだと価格が10分の1になった銘柄も珍しくはない。今回も同様のリスクはケアしておくべきだ。  では、この上昇トレンドが終わるとしたら、どのようなシグナルがあるのか。「FXcoin」のシニアストラテジスト、松田康生氏が話す。 「今の仮想通貨は金融市場との連動性を深めています。そこで注意したいのが、アメリカの金融政策。昨年からの上昇を支えた要因のひとつが、アメリカをはじめとした世界的な金融緩和でした。ところがインフレリスクを嫌い、経済の正常化へ向けてアメリカはテーパリング(金融緩和の縮小)へ動こうとしています」
松田康生氏

松田康生氏

 そうなれば仮想通貨のみならず、株式市場にも溢れている資金が市場から回収されることになる。まさに大きな悪材料だ。 「テーパリングの議論は今後数か月以内に始まり、実行するなら年内にも始まると見込まれます。今後の中銀会合や、重要な発言が出ることが多い8月の『ジャクソンホール(国際シンポジウム)』の行方は要注意でしょう」  今年4月にはバイデン大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン増税計画を発言し、仮想通貨全体が急落する事態もあった。要人発言には今後も注意が必要だろう。

ビットコインETFの動向も

 また、好材料であるビットコインETFの動向も、大注目テーマなだけにリスクをはらんでいる。 「投資格言の『噂で買い、事実で売る』ではないのですが、多くの人が期待しているだけに、利食い売りの材料にもされやすい。ETFの正式承認でいったんピークになるかもしれません」
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“不穏な動き”をキャッチ
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