仕事

「部下がいうことを聞かない」リーダーシップの根源にあるものとは

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第268回
上司

写真はイメージです

部下や後輩との接し方

 こんにちは佐々木です。今回は「部下や後輩との接し方」について話します。  私が相談に乗ったある方は「部下との接し方」に悩んでいました。その相談者は20代後半。職業柄、その年齢になるまで部下や後輩ができませんでした。そのとき初めて自分が「上の立場」に立たされていたのです。 「自分が上司」といっても、部下との年齢はそこまで離れていません。初めは部下と対等に接しようと考えたものの、それだと意見がまとまらず仕事が進みませんでした。そこで今度は自分がリーダーシップを発揮しようとしたものの、その関係性も長続きせず仕事が滞ってしまいました。

責任感を持つとは?

 そんな彼に私がアドバイスしたのは「責任感を持つ」ということです。「自分が責任が取るんだ」という心構えを持たなくては、その上司にどんなに知識や経験があったとしても、部下は「わかりました。言う通りにやってみます」とはうなずいてくれません。  日産GT-Rの開発責任者を務めた水野和敏はGT-R開発にあたり、「自分に責任をくれ」と主張したと言います。「ただ権限を振り回すだけでは下の者はついてこない」と考えたからです。その結果、当時社長だったカルロス・ゴーンから責任者に抜擢され、開発と販売における全権を委任されました。  当時の日産は1車種3トップの開発体制が敷かれていました。しかし彼は「車両開発主管」と「商品企画立案責任者」と「収益・販売目標達成責任者」のすべてに任命され、権限が集約されました。こうして強力なリーダーシップの下で開発されたGT-Rは世界中から高く評価され、各国で様々な賞を獲得しました。 「責任を取るのが責任者の仕事」というのは当たり前かもしれません。しかし責任者になった経験がない人間にとってはそうではありません。  特にこの相談者の場合、子供の頃から責任感を持つ立場を経験したことがありませんでした。三兄弟の末っ子として生まれ、学生時代にクラス委員や生徒会の経験もなし。高校では運動部の副部長を務めましたが、肩書きがあるだけで特別な仕事はなかったと言います。
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リーダーシップは誰も教えてくれない
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