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「誰かの言いなりになって損ばかりする人」をやめる

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第266回 損

「誰かの言いなりになって損ばかりする人」をやめる

 こんにちは、佐々木です。今回は「誰かの言いなりをやめて、自分の意見を言えるようになる方法」について話します。  ある主婦の相談者は「自分が我慢すれば丸く収まる」と考えて、色々な場面で我慢を続けてきました。それが新しく始めたバイト先の店長からアドバイスをもらって、その状態を抜け出すことができました。  その店長は「人づきあいは誰にでも平等に接するのではなく、親しくする相手、ほどほどにつきあう相手、つきあわない相手、そして戦う相手に分けた方がいい」とアドバイスしたといいます。これは平和的な解決を望み、できるだけ衝突を避けようとした結果、自分ばかりが苦労を背負い込んでしまっている人に参考にしてほしいアドバイスです。

人間は2タイプに大別される

 人間には「社会的なタイプ」と「動物的なタイプ」に大別できます。社会的なタイプは「お互いさま」「持ちつ持たれつ」という意識が根底にあって、「今回は自分が手伝ってもらったから、次は自分が手伝おう」と当たり前に考えます。  一方、「動物的なタイプ」は弱肉強食という意識が根底にあって、言いなりになりそうな人を見つけて自分の仕事を押しつけます。平和的な解決を望み衝突を避けようとする人は、この動物的なタイプに食い物にされがちです。この搾取の関係は学校や職場などあらゆるコミュニティで起きています。  こうした動物的なタイプを相手にするときに必要なのが「戦う心構え」です。動物的なタイプは誰にでもそうした態度で接するわけではなく、自分がいいように利用できる獲物を選んでいます。そして、戦う心構えを持っている人をその候補から外しています。だから戦う心構えを持っている人は、結果的に戦わなくてよくなります。いわゆる抑止力が働くのです。  人の言いなりにならず、自分の意見を言えるようになるには、ただ自分の意見を考えたり、まとめたりするだけでは不十分です。人間関係で弱気が出てしまうと、言いたいことがあっても言えなくなるからです。そして、そうした状態を抜け出すには、今回の相談者のように「実際に戦う心構えを持っている誰か」から、その心構えを教わるのが近道です。
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心に剣を持つ
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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