更新日:2021年11月26日 13:13
ライフ

アウトドアブームの裏でモラル崩壊が多発。転売ヤーが人気商品を大量買い占め

キャンプ場や釣り場のゴミ問題も

シャッドテールワーム

売れ筋のダイソー「シャッドテールワーム」。入荷=即完売状況が続いている

 転売価格の製品を購入しなければ別の稼げる商材に移るので本当に欲しい人が購入できるようになりますが、シーズンでもあり、YouTuberなどのインフルエンサーによる商品紹介も相まってアウトドア用品の転売は現在ピーク真っ只中。まだまだアウトドア用品の転売バブルは続きそうです。    2つ目はアウトドアブームによるキャンプ場や釣り場のゴミ問題。  格安商品でお手軽にアウトドアライフを楽しめるということもあり、楽しんだ後にそのままアウトドア用品を使った後すべて捨てていく人が後をたたないようです。    大物は持ち帰っても、生ゴミや袋の切れ端、釣りの仕掛け、エサ袋など匂いがしたり汚れている物、ゴミの仕分けが面倒な物もその場に捨てていく人が多いそうです。

漁師の道具を持ち帰る行為も

釣り場

最盛期という事もあり、釣り場は非常に大混雑している

 ゴミのポイ捨てはアウトドア用品だけでなく、粗大ごみなども放置されるケースもあるようだ。  話を聞いた漁港関係者によれば、釣りブーム以前からもゴミのポイ捨てはちらほらあったが、ここまでひどいのは今回が初めてだという。  さらに話を聞いたところ、漁師が使う網や救命胴衣などといった道具さえも勝手に使い、あまつさえ持ち帰ってしまう人もいるという。漁師の道具を持ち帰る行為は窃盗罪。安易な気持ちで行って良いことではありません。
釣り場に捨てられた釣り糸

釣り場に散乱する切断された釣り糸など。針が付いたままのものもあり引っかかると大怪我の原因にもなりかねない

 ゴミのポイ捨てや道具の盗難などが頻繁に起こり、アウトドアライフが出来なくなってしまったキャンプ場や漁港も多数存在しています。  ブームにより、一般人にもアウトドアライフが広く広まり、業界自体もかつて無いほどの賑わいを見せているが、趣味人を顧みない金儲けに走ったりせず、マナーをしっかり守ってアウトドアライフを楽しみたいところです。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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