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新型コロナ”変異株”に感染した漫画家が警鐘「軽症でも匂いが完全に消える」

都内の軽症者向け施設で療養を開始

 大沖氏の予想は残念ながら的中する。5月9日になっても関節痛が続いたため、東京都の発熱相談ダイヤルに電話。体温が高くないのと、日曜日だったこともあり、一旦は自宅で様子を見るように言われたものの、5月10日になっても体調は回復しなかった。 「それで区の相談ダイヤルに電話したところ、すぐにPCR検査を受けることになり、5月11日には陽性だと判明しました。筋肉痛は続いていましたが、熱は36~37℃台でしたし、味覚や嗅覚に異常もなかったので、ただ風邪をひいただけかもと思っていたのですが……」  5月13日に1本目の漫画をTwitterで公開した大沖氏は、5月14日から都内の軽症者向けの施設で療養することになる。 「新型コロナウイルスに感染すると、7日前後で症状が悪化すると聞いていましたが、まさに自分もそうでした。5月13日までは比較的元気で、漫画を描いて公開する余裕もあったものの、5月14日から関節痛がひどくなりました」

カレーも焼肉弁当も匂いが感じられず…

 36℃台に下がっていた熱も37℃台に上昇。さらに、嗅覚への異常も大沖氏を苦しめた。 「鼻がプールの水が入ったときのようにツーンとして、5月15日の昼食で出されたカレーの匂いがほとんどわからなかったんです。5月16日の夜食は焼肉弁当だったのですが、このときに完全に匂いが消えましたね。嗅覚や味覚の異常は話には聞いていましたが、実際になってみると驚きました」
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闘病漫画で伝えたかったこと
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