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おっさんはなぜ、関係のない話を急にぶっ込んでくるのか?

ossan【おっさんは二度死ぬ 2ndseason】

第7話 ー生徒会長選挙で4票しか入らなかった男ー

 40代も中盤にさしかかると仲間内で孫を授かるやつが出始める。子どもとかではなく孫というところに途方もなく驚愕してしまうが、まあ、そういう年齢になったんだろうなあと思うばかりだ。  おっさん仲間とのグループラインにおいてもその話題で持ちきりだった。  「まさか仲間内から孫を持つやつがでるとは」「孫だぞ、孫、大泉逸郎だぞ」「おれなんて結婚もまだだぞ」みたいな話で盛り上がった。孫が生まれることになったおっさんになにか贈り物をしようかという相談のグループラインだ。  議論が割れた。

おっさん同士で白熱するベビー用品選び

 贈りものを選ぶ際の考え方が真っ二つに割れたのだ。ひとつは「贈られない限り買わないようなものを贈るべきだ」という考え方だ。例えば、普段からよく使ってしょっちゅう購入しているようなものを大量に贈られると、確かに嬉しいけれども特別感は薄い。それだったらちょっと自分で購入するのはあれだけど、といった高級品などを贈るべきだという考えだ。ここでは高級な赤ちゃん用の肌着とか、外国産の少しお高いおもちゃとかを贈ろうという意見だ。  もう一方は、そういったものは両親の好みとかあるのだから勝手に選んで贈るべきではないという考え方だ。まったく趣味に合わない服やおもちゃを贈られて、おまけにそれがなかなか高級品だったとしたらなかなか困らせてしまうのだ。本来は相手を喜ばせたくて贈り物をするのに、困らせてしまっては本末転倒。だから両親が好みのものや必要なものを自分で選んで購入できるよう、そういったベビー用品店で使える金券を贈るべきという主張だ。僕はこちら側の考えだ。  「いや、それじゃあ特別感がない」  「金券なんて味気ない」  「でも好みじゃないもの贈られても困るでしょ」  「マサさんも好みじゃない服、どーんとドクロとか描かれている服を贈られても困るでしょ」  「いや、ワシはけっこうドクロ好き」  こんな感じでいくら議論してもまとまらないので多数決で決めることにした。結果はまあ、金券を贈るが4票で、高級品を贈るが2票、金券を贈ることになったのだけど、そこで事件が起こった。
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突如、議論をぶった切ったマサさんの言葉
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