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オグリキャップを輩出した名門復活。八百長で揺れた笠松競馬が再開

地方競馬人気がコロナで急上昇

地方競馬

写真はイメージ

 未曽有の大災害、第3次世界大戦とも呼ばれている、昨年から始まった新型コロナ情勢。ワクチン接種が進んだ今でも、以前のような経済活動は自粛され、ジワジワとウイルス以外の感染が国民の肉体を蝕みだしている。  そんな中、相変わらず売り上げを大幅アップさせているのが公営競技。とりわけJRA以上に、大きく利益を上げているのが地方競馬だ。昨年の4月から3月までの売上は前年比130.1%増の9122億円。今年度に入っても4月5月が前年比110%超えと、10年前には3000億円代まで売上が落ち込み、多くの競馬場が廃場に追い込まれた状況を考えると、見事なまでのV字回復を見せている。

オグリキャップを輩出した名門競馬場の凋落

 しかし、この上昇気流に完全に乗れなかった1つの競馬場をご存じだろうか。……とは書いたが競馬ファンで知らない人はいないだろう。古くは地方競馬初、中央競馬のレースを勝った(1979年)リュウアラナス。そして日本競馬史上最大のアイドルホース、オグリキャップを生み出した笠松競馬場のことだ。  そんな笠松競馬場は今年の1月から開催を自粛。しかし今月8日に開催が再開されるのである。昨年、今年と全国で唯一“地獄を見た競馬場”の復活に、我々はエールを送りたく、この記事をアップした。  自粛内容を知らない人に説明をすると、一言で説明するなら現役の騎手、調教師が馬券不正購入、いわゆる八百長に関与していた問題だ。岐阜県警の家宅捜索で発覚したのが昨年の5月。  厩舎関係者の内部告発から、競馬組合から警察に通報といった流れから、問題の根は相当に深かったと推測される。その時に競馬法違反で書類送検された4人の関係者は競馬関与禁止処分。他にも多くの関係者が処分を受け、今では競馬サークル内で見ることはできない。
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