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TKO木本は「自分のことを語らない」。密着取材した作家が語る“転落を招いた原因”

4月23日、お笑いコンビ・TKOのこれまでの激動の歩みを描いた書籍『転落』(幻冬舎)が発売された。執筆を務めたのは『22年目の告白』などの著書で知られる作家の浜口倫太郎氏。元放送作家でもある彼が、TKOの2人へのインタビュー取材をもとにして本書を書き上げた。 TKOとはどういう芸人だったのか? なぜあんなトラブルが起こってしまったのか? 浜口氏に話を聞いてみた。
TKO

TKOの2人(写真左が木本武宏氏、写真右が木下隆行氏)

本人たちからの依頼で執筆することに

——浜口さんがこの本を書くことになったきっかけについてうかがいたいんですが、本書のあとがきによるとご本人たちから依頼されたそうですね。 浜口倫太郎(以下、浜口):そうですね。僕とTKOさんの間に共通の知り合いの方がいて、その方を通して相談をされたんです。ちょうどそのときに幻冬舎の編集の方と企画会議があったので、その話をしてみたら、企画がすぐに通って、書くことになったんです。 ——本のテーマがちょっとスキャンダラスな要素もあって、いかにも幻冬舎っぽい感じがしたので、出版社の方から企画が持ちかけられたのかと思っていたんですが、そうではなかったんですね。 浜口:幻冬舎っぽいですよね。でも、たまたまなんですよ。僕が初めて幻冬舎の仕事をするタイミングでこの話が来たので、運命的なものを感じました。

『転落』は見城社長の発案

——『転落』という本のタイトルは幻冬舎の社長、見城(徹)さんからの発案だったそうですね。 浜口:そうですね。編集の方と見城さんがタイトルについて話し合っている中で「『転落』っていうのはどうだ?」ってポロッと出てきたみたいです。ストレートで良いタイトルですよね。さすがだなと思いました。 ——この本を作る過程では、浜口さんが直接お二人に話を聞いていたんですか? 浜口:最初にお二人から話を聞いて、そこから個別で木下さんに聞いて、木本さんに聞いて、みたいなのを繰り返していきました。一度書いてみて、ちょっと掘り下げたいところが見つかったらそこをもう一回聞いて、みたいな感じで進めていきました。
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「弱いところを他人に見せない」木本氏
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お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『教養としての平成お笑い史』など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで

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